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代官山ヒルサイドに負けない<}ンション

Brillia 代官山プレステージ(完成予想図)

「Brillia 代官山プレステージ」(完成予想図)

 

東京建物と東急不動産のJV デザイン監修に新居千秋氏

 いろいろな調査による「住みたい街」は吉祥寺や自由が丘に後塵を拝し、若者が集まりすぎて富裕層の脱出も目立つが、マンションの分譲単価相場ではまだまだ上位にあるのが「渋谷区代官山」だ。その代官山で久々の大型マンションが分譲され、人気を集めている。

 東京建物(事業比率60%)と東急不動産(同40%)が共同で分譲している「Brillia 代官山プレステージ」だ。

 所在地は、渋谷区恵比寿西2丁目で「代官山」ではないが、東急東横線代官山駅には徒歩2分と近く、JR恵比寿駅にも徒歩5分の至近距離。東急東横線の線路を挟んで対面には「代官山アドレス」がある絶好の高台立地だ。敷地は約3000平方bとこの地では得がたい広さで、建物は写真のようなキュービックを積み上げたような珍しい形状をしている地下2階地上10階建ての全128戸。うち分譲は61戸で、残りは賃貸用となる。

 専有面積は約43〜164平方bで、価格は43平方b台で5500万円前後、85平方b台で1億1000万円台、もっとも広い164平方bの最上階住戸はメゾネットタイプで3億7700万円台。坪単価は平均すると500万円を切りそうだ。

 デザイン監修は新居千秋氏。 黒部市国際文化センターの設計で日本建築学会賞を受賞したほか、横浜赤レンガ倉庫の設計者としても知られるが、「中銀白井マンション」「Dグラディア神宮外苑ハイヴァリー」「プラウド代々木初台」「ディーグランセ南青山ハイヴァリー」など、マンションでも数々の話題作を手がけている。

 ご本人から聞いたわけではないが、代官山を象徴する「ヒルサイドテラス」を相当意識されているようで、ヒルサイドに負けない≠烽フを造ろうとしていることが建物外観からも読み取れる。

 細部まで徹底したこだわりを見せるのが新居氏の特徴で、玄関扉とその周りは高級外車と同じ塗りの黒のウレタン塗装。内装のカラーリングはオーソドックスな白が基調で、フローリングは正目のチーク材を使用。また、ライムストーンを随所に用いており、天井にまで貼る懲りようだ。バルコニーには複合ガラスを用いているが、中に和紙を挟み込んでいる。和紙の経年劣化を折り込み済みで、風合いがでるように工夫しているという。サッシや排水管などもシルバーに統一。目立ちすぎないようとの配慮だという。

 モデルルームは1月中旬のオープン。完全予約制で受け付けているが、ルーフバルコニー付きの高額住戸を中心に引き合いが多いとかで、関係者の間では「一般分譲しなくても売れそう」と強気な声が聞かれる。

 建物完成は来年3月。代官山にもう一つの名所≠ェできそうだ。

Brillia 代官山プレステージの建設地(パンフレットより)

「Brillia 代官山プレステージ」の建設地(パンフレットより)

 

(牧田 司記者 2月25日)