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2013/12/14(土) 19:57

大和ハウス「SMA×ECO CITY(スマ・エコシティ)つくば研究学園」まちびらき

投稿者:  牧田司

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まちびらきのテープカットをする左から北村氏、市原氏、沼田氏、中村氏 

 大和ハウス工業は12月14日、つくば市研究学園でNTT都市開発とともに開発を進めている「SMA×ECO CITY(スマ・エコシティ)つくば研究学園」のまちびらきを行なった。つくば市長・市原健一氏、同社取締役専務執行役員・沼田茂氏、同社上席執行役員・中村泉氏、NTT都市開発取締役住宅事業部長・北村明義氏の4氏がテープカットを行い祝った。

 「SMA×ECO CITY(スマ・エコシティ)つくば研究学園」は、茨城県つくば市の「実験低炭素タウン構想」に基づく先進モデル街区として整備が進められているもので、全175区画に家庭用リチウムム蓄電池(6.2kWh)や太陽光発電システム、家庭用燃料電池(エネファーム)の3電池を設置するほか、同社オリジナルのエネルギーマネジメントシステム(D-HEMS Ⅱ)によるエネルギーの見える化や街全体の見える化も「SMA×ECOクラウド」で実施する。街並みを保全するため地区計画・景観協定を定め、電柱・電線の地中化も実施する。

 また、「D-HEMS Ⅱ」で計測したエネルギー情報を利用して、光の色の変化や音で知らせるコミュニケーションロボット「HEMS版ココナッチ」を一部住宅に導入する。

 沼田氏は、「2011年に立ち上げたスマートシティプロジェクトは大阪府堺市、埼玉県・吉川南、神奈川県相模原市とともに進めている4カ所の一つ。先進の技術を採用して、つくば市の実験低炭素モデル構想にも貢献し、ネット・ゼロ・エネルギー(ZEH)を目指す」と話した。また、同社つくば支店長・宮武孝之氏は、「来年末に全棟が完成する。再来年の3月までに全戸完売したい」と意欲を語った。

 物件は、つくばエクスプレス研究学園駅から徒歩11分、つくば市研究学園C43街区に位置する開発面積約5.1ha。敷地面積は平均200㎡、延べ床面積は117.10~126.40㎡、価格は4,580万~4,920万円(最多価格帯4,600万円台)。会員優先販売ですでに10件が契約・申し込み済みで、3件が商談中。

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モデルハウス

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 つくば沿線の区画整理事業に記者は〝果たして大丈夫か〟と懐疑的だが、関係者が揃って販売に自信を見せていた。15カ月で完売するためには月間12戸を販売しなければならない。同社は3年前、隣接地で積水ハウスと50区画ずつ合計100区画の戸建てを3年がかりで完売したという。近接する創建「ルナつくば研究学園」(141区画)も同じぐらいかかっている。

 販売スピードは、既分譲の戸建ての倍になる計算だが、「電柱の地中化、太陽光・リチウム蓄電池・エネファーム、4,000万円台の半ばという価格帯が評価されている」と宮武氏は胸を張った。

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左からエネファーム、・リチウム蓄電池、スマ・エコプラウド

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 街区の整備はUR都市機構が行なっているので大和ハウスやNTT都市開発に責任はないのだが、街路樹がないのはどういうわけか。

 駅から現地までの途中の街路にはハナミズキと思われる街路樹が植えられていた。ところがしばらく歩くと、街路樹は途絶えた。LEDの街路灯のみが寒々と突っ立っていいた。どこまでも広い道路の両側には緑があふれているつくば市の中心市街地とは対照的だ。

 つくば市も含めてURは街路樹の価値をどう見ているのだろう。電柱のように街路樹が切られているのは見るに忍びないが、新しい街づくりで街路樹が1本もないというのは信じられない。造成費や道路の維持・管理費を抑えるためだろうが、これでは将来の街のポテンシャルはあがってこない。大事なものを忘れているのではないか。

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街路樹が1本もない近隣の街路(右の写真はC43街区に隣接する街区の既存樹の立派な松。この非対称をどう理解すればいいか)

 

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