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2015/08/14(金) 00:00

三井ホーム 枠組工法とCLTを組み合わせ実証事業が林野庁の補助事業に採択

投稿者:  牧田司

 三井ホームは8月11日、CLTを用いた林野庁の補助事業「CLT建築等新たな製品・技術を活用した建築物の実証事業」に、グループ会社の三井ホームコンポネトの事務所棟計画が採択されたと発表した。

 同事業はCLT(直交集成板)の新たな木材需要の創出を通して木材利用を拡大し、地域材の安定的・効率的な供給体制を構築することで、林業の成長産業化の実現を図ることを目的としている。

 建築予定の事務所棟は、枠組壁工法(ツーバイフォー工法)に国産材CLTを床・外壁・天井部分に使用する初の試み。断熱性・遮音性など各性能の測定実証、施工合理化の可能性などの検証を行っていく。

 来年度には国土交通省からCLTに対する基準強度ならびに設計法が定められることが予定されており、同社グループは三井ホームコンポーネントを中心に今回の建築実証により、幅広い用途でのCLTの活用に向け、枠組壁工法(ツーバイフォー工法)による大規模施設系建築における活用を視野に研究を続けている。

 CLT(CrossLaminatedTimber)は、ひき板層を各層で互いに直交するように積層接着したパネル及び、それを用いた構法を示す用語。1990年代にヨーロッパで開発され、8~10階建てのマンションや、中・大規模の商業施設や公共施設、一般住宅までさまざまな建築物が建てられている。

◇     ◆   ◇

 記者は昨年、経済産業省資源エネルギー庁の事業「エネマネハウス2014」で、CLTを用いた木造住宅「慶応型共進化住宅」(慶応大学/OMソーラー・銘建工業・長谷萬など27社)を見学している。間違いなく普及すると思った。

 接合部に課題があるようだが、同社はツーバイ工法による4階建て、5階建ての実績もある。ツーバイとCLTの組み合わせという新たな方向性を探ってほしい。

 

 

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