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2016/06/27(月) 00:00

ポラスグループ 平成28年3月期 戸建て、プレカット好調で売上、純利益が過去最高

投稿者:  牧田司

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左から中内氏、品川氏

 ポラスグループは6月27日、平成28年3月期の決算発表会と記者懇親会を行った。売上高は1,742億円(前期比0.5%増)、経常利益は106億円(同4.2%減)、当期純利益は29億円(同0.3%増)。分譲戸建てやプレカット部門が好調で、売上高、純利益が過去最高となった。

 主力の戸建て契約戸数は、分譲が前期比113.1%の2,345戸、注文が同105.9%の768戸の合計3,113戸となり、前期比111.2%と過去最高となった。強化エリアとしている東武東上線での供給増やリノベーションマンションが業績向上に寄与した。

 分譲戸建ては、同社が商圏とする36行政区の3,500万円から4,000万円の価格帯で22%のシェア(2位は11%)を占めるなど圧倒的な強さを発揮。さいたま市、越谷市、柏市の3商圏で9年連続して「住宅販売総合部門№1」となった。

 プレカットは、生産性向上に努めた結果、「圧倒的な業界№1を継続」(中内代表)し、売上高は685億円(前期672億円)と増収。非住宅や大規模木造建築にも力を注いだ。

 平成29年3月期は、売上高1,850億円(前期比106.2%)、経常利益140億円(同31.1%増)を見込む。

 ポラスグループ・中内晃次郎代表は、イギリスのEU離脱問題について記者団の質問に答え、「景気が悪くなる可能性はあるが、低金利、増税延期は住宅業界に追い風になり、当社の供給エリアからしてそれほど影響を受けないのではないか」と話した。

◇       ◆     ◇

 記者は3つの質問をした。一つは他社物件の施工、2つ目は他社とのコラボ・マンションの販売態勢、3つ目はパンフレット・ホームページなどのデザインなどについてだった。

 他社物件の施工については、同社が施工した三井不動産レジデンシャルの「つつじヶ丘」「国立」「浦和美薗」の3物件を見学して、施工レベル、デザイン性の高さに注目した。中内代表は「他社物件の施工はもう少し伸ばしたい。施工の波を少なくする意味でも、他社の文化を学ぶ意味でもメリットは大きい」と、今後も受注を増やす意向を示した。

 他社とのコラボ・販売態勢については、同社はマンション事業を100億円規模に伸ばしたい意向で、ならば全て販売会社に委託している販売力を強化する必要があると感じたので質問した。これに対して中央住宅・品川典久社長は「大型案件についてはいろいろ考えてはいるが、将来的には自前で売る態勢を整えたい」と話した。マンション事業でもしっかりした地歩を築くためには必須要件だと思う。

 同社は川口市の戸塚安行駅前で約200戸のマンションを今夏にも分譲するが、坪単価はかなり安くなる模様だ。しっかりレポートしたい。

 デザイン性については、同社の戸建てを見学するたびに感じているのだが、実際の建物よりパンフレットやネットの完成予想図は見劣りがする。それを質したのだが、「良くはなっているが、さらに改善したい」と品川社長は語った。

 もう一つ、これは余計な質問だが、「浦和レッズのスポンサーもいいが、西武ライオンズを応援するつもりはないか」と聞いたところ、だれもが笑って返事が返ってこなかった。そんなに西武ライオンズは魅力がないのか。

 

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