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グローベルスの新価格コンパクトマンションに注目

「グローベル東高円寺レスティアーナ」完成予想図

 

旧価格なら間違いなく売れる条件揃っているが…

 グローベルスが2月から分譲する「グローベル東高円寺レスティアーナ」のモデルルームをオープンした。

 丸ノ内線東高円寺駅から徒歩 2 分の杉並区高円寺南 1 丁目で建設中の 4 階建て全35戸の規模で、専有面積は約30〜50平方b。価格は未定だ。

 記者が新春分譲の注目物件の一つと見ているマンションだ。その理由は、この物件がいわゆる新価格で分譲されるコンパクトマンションの一つだからだ。

 コンパクトマンションは、ここ1、2年、バッタリと供給が途絶えている。言うまでもなく、その原因は用地不足と価格上昇だ。

 コンパクトマンションの供給が激増した3、4年前は都心部でも坪単価はせいぜい300万円、グロスで3000万円止まりというのが主流だった。ところが、このところの価格上昇で、単価を300万円までに抑えるのはほとんど不可能になってきており、単身女性の支払能力の限界を超えていると思われる。

 販売リスクを回避するため、分譲予定からファンドに切り替えた物件も相当数にのぼっているはずだ。

 しかし、ニーズは依然として高いものがある。時たま分譲される準都心部や郊外部のコンパクトマンションは飛ぶように売れた。

 「グローベル東高円寺レスティアーナ」も、旧価格であれば瞬く間に売れる物件だ。中野駅まで徒歩15分というアクセスだし、住居系用途地域で、立地条件は申し分ない。しかも全戸南向きで、近くに公園もある。このような売れる条件を満たしているマンションは、杉並区内には過去10年、ほとんど供給事例がないという。

 問題はやはり価格だろう。記者は久永社長から「まだお客様にも価格を公表していないので」と言われており、坪単価を明らかにすることはできないが、当然、新価格になるはずだ。業界関係者なら納得できる価格だが、果たして単身女性に理解される価格かどうかは、ふたを開けてみないと分からない。

 インターネットなどを通じた問い合わせは百数十件に上っているというから、事前反響は上々だ。モデルルームのつくりも、単身女性の入居を想定したものでよくできている。30平方メートル台より40平方メートル台が中心という間取りの取り方もユーザーのニーズにマッチしたものだ。

 新価格のコンパクトマンションが売れるかどうかの試金石となる物件だ。

 

(牧田 司記者 1月11日)