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東急不動産「クオリア神南フラッツ」は坪単価456万円

「クオリア神南フラッツ」完成予想図

 

アクセス・立地よく、設備仕様もハイグレード

 グローベルスが近く分譲する「グローベル東高円寺レスティアーナ」が、「新価格コンパクトマンションが売れるかどうかの試金石」と前回書いた。同じ意味で注目しているマンションがもうひとつある。東急不動産とサンウッドが2月上旬から分譲する「クオリア神南フラッツ」がそれだ。モデルルームがオープンされたので、早速見学した。

 現地は、JR渋谷駅から徒歩8分の渋谷区神南1丁目の一角で建設中の14階建て90個の規模だ。専有面積は約25〜56平方b。坪単価は456万円だ(公開されている住戸のみ)。

 この物件も、旧価格なら間違いなく飛ぶように売れるはずだ。アクセス、立地は申し分ない。歓楽街とは異なり、周辺には渋谷区役所、NHK放送センター、代々木公園が連なっている。閑静とはいえないまでも、渋谷駅圏では得難い立地だ。敷地南側の夜景はもちろん、北側の代々木の森の借景も楽しめそうだ。

 建物のグレード、設備仕様も単価だけのことはある。逆梁ハイサッシ、二重床・二重天井、ノンレールサッシを採用。キッチンの面材は突き板仕様だ。オプション仕様だが、織り上げ天井タイプもあり、照明計画、デザインも抜群だ。

 問題は、やはりここも価格だろう。25平方b台で3200万円以上、30平方b台で3800万円以上、40平方b台の角住戸で5100万円以上、56平方b台の角住戸で7300万円以上だ。単身女性は自己資金も多く、がっちりお金を貯めているとは聞くが、有り金をはたいて住宅を購入するような冒険はしないとも聞く。よほど資金的に余裕のある人とかDINKSしか手が出ないだろう。

 事前反響は上々のようで、同業他社にとっても売れ行きが気になるところだ。

 

(牧田 司記者 1月11日)