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ゴルフ好きにはたまらない? 

マツヤハウジング「エム・ブランド新宿戸山公園」

「エム・ブランド新宿戸山公園」完成予想図

 

ユニーク商品企画第3弾 ゴルフシュミレーター、パターゴルフ練習場付き

 マツヤハウジング(久保棟男社長)がユニークマンションの第3弾、地下にゴルフシュミレーター、屋上にパターゴルフ練習場を備えたマンション「エム・ブランド新宿戸山公園」を3月に分譲する。

 山手線新大久保駅から徒歩10分、新宿区大久保3丁目の一角で建設中の地下1階、地上5階建て全60戸の規模で、専有面積は約26〜58平方b、価格は2800万円台(26平方b)〜4700万円台(58平方b)、坪単価は330万円前後の予定。1期分譲は24戸。

 ゴルフシュミレーターは、エントランスホールかららせん階段でつながる地下1階に設置。ゴルフコースが映し出された150インチの画面スクリーンにボールを打つと高性能センサーが反応して、飛距離、ヘッドスピード、弾道が確認できるもの。コース、・モードなども選択でき、難易度もタッチパネルで容易に設定できる。1時間500円で、利用時間は8時〜22時まで。管理組合が管理・運営する。

 屋上のパターゴルフ練習場は、屋上緑化を兼ねたもので、天然芝と同様の外観、感触でプロゴルファーからも評価され、北米で3500を超える設置実績がある人工芝「プログリーン」を使用。無料で利用できる。利用時間は8時〜日没17時まで。

 同社は一昨年、花粉症対策マンションを供給して業界の話題を呼び、昨年はアクティブ・シニア・プロジェクトの一つで、ペット共生マンション「ガーデンホーム多摩永山」を分譲している。今回の物件はアクティブ・シニア・プロジェクトの第2弾。アクティブ・シニアとは夫婦が共に健常で時間にゆとりがある50歳代から60歳代半ばの元気なシニア層≠ニいう意味だ。

ゴルフルーム(完成予想図)

吹き抜け・出窓付きビューバス 容積不算入のバルコニー

 記者発表があった2月15日、会場には一般紙を含め多数の記者・カメラマンが駆けつけていた。この種の発表会では異常と思える多さだ。「花粉使用対策」「ペット共生」に次ぐ、マスコミ受けするテーマをあみ出した同社の巧みさには驚かされる。広告費に換算すれば億単位ではないだろうか。

 さて、問題はその効果だ。記者はゴルフを止めて10年以上経ち、ゴルフシュミレーターなどは無用の長物だが、ゴルフ好きにとってはありがたい施設に違いない。しかし、本当に好きならゴルフ場か練習場に行くだろう。同社が狙っているターゲットの一つになるかどうかは疑問符がつく。立地、環境からしてメインターゲットは単身女性とDINKSだろう。

 「多摩永山」も、購入者の8割がペットを飼育している人だそうで狙いは当たったが、アクティブ・シニアは少なかったという。

 同社が想定しているアクティブ・シニアは、もっと都心志向だろうし、もっと豊かさが実感できるものを選ぶはずだ。

 それよりも記者が感心したのは、住戸プランだ。

 全戸南向きで、南面に出窓付きビューバスを設置しているのに注目した。出窓の上には庇を設け、下は奥行き60センチの吹き抜け空間とすることによって、奥行き2450ミリのバルコニーの設置を可能にしている。2メートル以上の部分は容積率に算入されないのがミソだ。出窓部分も容積不算入のはずだ。

 モデルルームのビューバスにプライバシー対策が施されていたかどうかは見逃したが、反射シートを張れば風呂に入りながら都心の夜景が眺められる。 これはヒットしそうだ。

 東洋キッチン社製のゼロ動線キッチン≠煖@能的なスグレモノだ。 料理をする人なら、そのよさが分かるはずだ。

 価格はいわゆる新価格だが、平成20年開業予定の東京メトロ副都心線「西早稲田」駅から徒歩5分の立地を考えれば割安だ。

 久保社長は、「これからはマンションブランドを全てエム・ブランド≠ノ統一し、近い将来、年間700戸体制に持っていく」と語った。

 

(牧田 司記者 2月15日)

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