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ディカプリオもかすむ「レコシティ」の商品企画

レコシティ・グランデ外観完成予想図

 

2棟で全450戸 伊勢崎線ナンバー1の評価

 オリックス・リアルエステート(4月17日よりオリックス不動産へ社名変更)が近く分譲開始する「レコシティ」を見学した。

 東武伊勢崎線西新井駅から徒歩3分の足立区西新井栄町に位置する10階建て「レコシティ・グランデ」(300戸)と、「レコシティ・プライム」(150戸)の2棟の全450戸。専有面積は約61〜111平方b。価格は未定だが、坪単価は220〜230万円ぐらいになる模様だ。

   レオナルド・ディカプリオを起用してCMを展開していることで話題にもなっているが、モデルルームを見て、ディカプリオもかすむインパクトのある物件だと思った。

   これまで同社のマンションは「TOWERS DAIBA」「THE TOKYO TOWERS」「タワーレジデンス東京(秋葉原)」「流山おおたかの森」など、業界の話題をさらったマンションを見てきているので、「レコシティ」を見学してもそれほど驚きはしなかったが、やはりさもありなん≠ニいう印象を受けた。

   坪単価は2年前、野村不動産と三菱地所が隣接地で共同分譲し、早期完売した「ザ・ステージオ」(500戸)の180万円よりかなり高いが、記者は納得の単価だと判断した。単価が高くなったのは相場が上がったこともあるが、物件自体にそれだけの価値があると見た。

   南部昌亮氏と遠坂麻理子氏がそれぞれデザインを担当しているモデルルームの演出が抜群だ。南部氏は、これまでも数々の話題作を手掛けており、今回も建具・収納はうづくり仕上げにするなど、グレード感のあるものにしている。遠坂氏のプランは、白を基調としたデザインで、引き戸を多用したユニバーサルデザインもテーマの一つになっている。

   記者は、伊勢崎線でこれまで数え切れないほどのマンションを見てきたが、デザインはこのマンションがピカ1だと思う。基本性能、設備仕様も水準以上だ。

   屋上緑化を図り、東京都の環境性能表示でも「グランデ」は「建物の寿命化」で★2つながらほかの3項目すべてが★ 3 つで、「プライム」も「建物の断熱性」と「建物の省エネ性」で★3つとなっている。これまで全て★ 3 つという物件は明豊エンタープライズ「シェルゼ木場公園」しかないから、それに次ぐ環境に配慮したマンションともいえる。

   駅近で、総面積約11.6ヘクタールの再開発という魅力に抜群の商品企画が加わったのだから、早期完売は間違いない。来場者はすでに2000組を突破しているという。

   記者はかつて、単価が上昇すると売れないという意味で魔の伊勢崎線≠ニ見出しにつけたことがあり、業界の中には、「伊勢崎線で新価格が通用するか」と懸念する声もある。しかし、同社はそんな懸念を吹き飛ばすに違いない。

   100平方bで1億円というメゾネットタイプもモデルルームにはあるが、これなどは顧客が殺到するかもしれない。

レコシティ・プライム外観完成予想図

 

(牧田 司記者 2月28日)

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