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藤和不動産が「フォートンの国」開発の軌跡を発刊

「フォートンの国 森と共生 コミュニティを育むマンションづくりの軌跡」

 

関係者40数人の生の声をまとめたドキュメント 

 藤和不動産(杉浦重厚社長)が、小田豊二著「フォートンの国 森と共生 コミュニティを育むマンションづくりの軌跡」(株式会社そしえて、本体価格2000円)を発刊した。昨年に完成した同社の記念碑的マンション「フォートンヒルズ」の開発から販売・入居にいたるまでの道のりをまとめたもので、このプロジェクトに関わった40数人にものぼる関係者の生の声がドキュメンタリータッチでつづられている。

 「フォートンヒルズ」は、JR横須賀線東戸塚駅から徒歩13分の標高約65メートルの高台に位置する18階建て682戸と16階建て206戸の全888戸の規模で、 62,000平方bの敷地に保存林(約25,500平方b)と緑地(約 15,200 平方b)を設け、約65%の緑地率を確保しているのが特徴。平成17年3月から分譲開始され、18年3月までに全戸が即日完売。来場者は約6000組、最高競争倍率は25倍、平均1.7倍にのぼった。

 書籍からは、杉浦社長のこのプロジェクトにかける意気込みや、販売責任者の瀬川修常務を筆頭とするスタッフの思い入れ≠ェよく伝わってくる。

 また、菅原靖彦専務や造園を担当した小杉造園の小杉左岐氏がこのマンションを購入した逸話、かつては大映映画の美術マンだったランドスケープを担当した東京ランドスケープの堀越千里氏のこと、想定来場者3000人をはるかに超える1万人が来場した現地体験フェスティバル、モデルルームを購入希望者のコミュニティセンターとしたこと、「入居前の交流会」なども紹介されており、面白くて一気に読める。

 同社は、これまでも世田谷区岡本、町田市鶴川、東久留米市などで環境に配慮したマンションを多く手がけてきた。「フォートンヒルズ」はその集大成であり、入居者のコミュニティづくりがいかに大事かも教えてくれる。

 

(牧田 司記者 1月16日)