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ピリ辛♂O井氏がほめた丸紅「グランスイート六番町」

「グランスイート六番町」完成予想図(パンフレットより)

 

三菱地所と三井不動産レジデンシャルが企画に参画

 「週刊住宅」4月2日号のコラム「建築家・碓井民朗のマンションの常識・非常識」で、碓井氏は「見事な億ションを見ました」という見出しで、丸紅が近く一般分譲する「グランスイート六番町」につてい書かれていた。本人も「今回はいつもの『ピリ辛』コラムではなく、良かった物件のお話を致しましょう」と書かれているように、久々に物件をほめるコラムになっていた。

 記者は、碓井氏にもこのコラムにも感慨深いものがある。碓井氏とは、もう20年以上も昔だろうか、碓井氏が東急設計コンサルタントに勤務されている頃、日本ランディックのP・P分離≠ネどのマンションを「週刊住宅」の記者として取材してからのお付き合いだ。その後、しばらくお付き合いは途絶えていたが、このコラム連載の話が持ち上がったとき久々にお会いした。年齢も同じということから意気投合、連載開始となった。

 また、このコラムが掲載されている最終面(それまでは2面掲載)は、もともと故・佐藤美紀雄氏の名物コラム「ワンポイント時評」が掲載されていた紙面で、これも記者が担当していた。

 碓井氏のこのコラムが、故・佐藤氏のコラム同様、業界の多くの方に読まれることを願いたい。佐藤氏がそうだったように、碓井氏には是々非々≠フ姿勢を貫いていただきたい。

 さて、碓井氏が絶賛した「グランスイート六番町」だが、碓井氏がめったにほめないマンションとはどんなマンションかと興味深く記者も見学した。

 同感であった。丸紅のマンションについては、記者は郊外マンションやコンパクトマンションのイメージしかなかったが、この「六番町」は、間違いなく億ションらしい億ションだろう。外観に風格があり、モデルルームとして設けられた約140平方bの「プレミアム住戸」のレベルの高さには驚かされた。ウォールナット、カリン、紫檀や御影石など天然素材がふんだんに用いられ、廊下幅も約1.2メートル確保されていた。8、9階の天井高は2.7メートルだ。もちろん基本性能も高い。

 記者が興味を抱いたのは、商品企画については丸紅だけでなく、三菱地所と三井不動産レジデンシャルが深く関わっていることだった。販売は丸紅不動産販売のほか、三菱地所リアルエステートサービスと三井不動産レジデンシャルが担当しているが、三菱地所リアルエステートサービス(旧社名・三菱地所住宅販売)社員で販売事務所副所長・坂田和生氏(32)は「三菱地所も三井不動産レジデンシャルも企画に参画している」と語った。

 いわば、このマンションは丸紅−三菱地所−三井不動産レジデンシャルの3社の英知が結集されて誕生したということだ。

 販売も好調で、全85戸のうち会員優先として53戸が契約済みだ。坪単価は600〜650万円のようだが、四ッ谷駅から徒歩4分の好立地なだけに、むしろ割安だろう。

 設計・監修は、アルキフォルマ(中川康代表)で、中川氏は「ローマ大学建築科教授・フランコサガリ事務所を経て02年4月アルキフォルマ設立」と紹介されていた。同社の今後にも注目したい。

 

(牧田 司記者 4月10日)

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