RBA HOME> RBAタイムズHOME >2007年 >

 

三井不販「リアルプランサロン」をオープン

ビューラウンジとサロン

 

東京ミッドタウン内に 富裕層の囲い込みに先手

 三井不動産販売(佐藤実社長)は4月15日(日)、個人投資家・富裕層に特化したサロン「リアルプランサロン」を東京ミッドタウン内にオープンする。

 同社は昭和60年、「西麻布販売センター」を開設して以来現在まで20年にわたって都心部の高額不動産を中心とした売買仲介、資産活用コンサルティングを行うリアルプラン事業を展開してきた。店舗数は今回の「リアルプランサロン」を含めて9カ所目となる。

 「リアルプランサロン」は、単なる営業拠点としてではなく、個人投資家や富裕層のお客様にゆったりとくつろいでもらい、資産形成や資産組換えなど総合的なコンサルティングを行う空間(サロン)として位置づけている。約30人のスタッフが対応する。

 広さは全体で約80坪。サロンのほか、PCや衛星写真を使った約90物件の「プレミアムマンション」のライブラリー、檜町公園が一望できるビューラウンジなどを備えている。全体設計を三井不動産グループの億ションパークマンション<Vリーズの設計を多く手掛けている三沢亮一氏が担当しているように、内装は億ション仕様といってよい。

「富の重さにつぶされないようにサーポートしたい」小島専務

 サロンのオープンに先立って行われた13日(金)の記者発表会で、同社専務取締役都心営業本部長・小島哲郎氏は、「サロン開設を3年前に決断した。まだ地価上昇が顕在化する前で大丈夫か≠ニいう声もあったが、お客様とより深いコミュニケーションを図るには、こういった一対一で対応できる場が必要と感じた」と、開設の経緯について語った。また「日本の富裕層は、欧米と異なり、富を所有することの苦しみもある。その重みで潰されるケースもある。何とかいい人生をおくれるようにサポートするのもわれわれの役割」と語った。

約90物件の販売資料などを揃えたライブラリー

 記者は昨年末、都心部の富裕層について取材したが、その激増ぶりに驚愕した。渋谷区では、平成15年6月時点で所得が5億円の人は25人(平均所得8億7180万円)だった。それが17年6月には28人(同11億3423万円)に、そして18年6月には52人(同10億6928万円)に、さらに18年12月には79人(同13億7764万円)に激増している。

 富裕層向けビジネスが伸びるのは、このような背景がある。不動産各社は富裕層の囲い込みに必死だが、同社のサロン開設は他社をリードすることになりそうだ。

「RBAも昨年より間違いなくパワーアップ」吉田野球部監督

 仕事も野球も=\―好調な業績を背景に、三井不動産販売リアルプランセンターの野球部も勢いに乗っている。昨年の18回大会では、十中八、九勝利を手中に収めながらオークラヤ住宅にまさかの逆転負けを喫し東京ドーム進出を逸した。

 同チーム吉田裕監督に今年の抱負について次のように語っている。

 「かなり社員が増え、若手の参加も期待できる。昨年よりは間違いなくパワーアップしている。他社もパワーアップしそうで比較は難しいが、自分たちの戦いをするだけ」

 昨年の悔しさをバネに野武士軍団リアルプランが旋風を巻き起こすか。

ビューラウンジからの夜景

 

(牧田 司記者 4月13日)

ページトップへ戻る