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住友の注目マンション「グランドヒルズ三軒茶屋」分譲へ

「グランドヒルズ三軒茶屋 HILL TOP GARDEN 」完成予想図

 

坪単価は400万円を突破するが、周辺にない質の高さが売り

 今春の注目物件の一つ、住友不動産「グランドヒルズ三軒茶屋 HILL TOP GARDEN 」が近く分譲される。東急田園都市線三軒茶屋駅から徒歩10分の世田谷区太子堂 3 丁目の一角で建設中の地上13階建て戸数311戸の規模。1期分譲は121戸で、専有面積は約62〜146平方b、価格は6,800〜30,000万円 (最多価格帯8800万円 ) 。施工は竹中工務店。

 価格からも分かるように坪単価は362万〜678万円だ。同社は最終的な価格を決めていないが、平均坪単価は、鹿島建設の記念碑的マンション「MASTERVIEW RESIDENCE」(池尻大橋)の410万円と同じかそれ以上になりそうだ。

 同業も驚く高単価だが、記者は価格に見合う価値があると見た。

 敷地は元国立小児病院跡地で、UR都市機構が道路や公園などの基盤整備を行った全3ヘクタールのうち約1.4ヘクタールを同社が入札により落札したものだ。南傾斜の高台で住環境にも恵まれていることから、周辺にない高級マンションとして需要を吸収しようという狙いがうかがえる。シアターでは同社も売主となっていた広尾ガーデンヒルズが紹介され、BGMにはエルガーの「威風堂々」が流れていた。

 建物は4棟構成で、南向きのA棟とB棟の合計131戸は全て100平方b以上(B棟は120平方b以上)、平均でも95平方bとなっている。駐車場は地下方式とし、広大な中庭を設けている。

 渋谷・南平台にある販売事務所・モデルルームは、完成するマンションと同じグレードにしており、基本性能・仕様レベルが高い。柱・梁型がほとんどない竹中の特殊免震工法を採用、スラブ厚は300〜350ミリ、二重床・二重天井となっている。3層ごとに外観を変えており、1階は奥行き6メートルのテラスを、2〜4階は奥行き3bのバルコニーをそれぞれ設置している。

 A、B棟の高額住戸のモデルルームは8.6メートルスパンで、床から約50センチを腰高窓とし、サッシは幅8.3メートル、高さ2.52メートルの大きなものだ。御影石やウォールナット、チーク材などの自然素材を多用してグレード感を演出。C、D棟のモデルルームのグレードはやや落ちるが、それでも淡いベージュがかかったクロスとUV塗装の白の建具・面材のカラーリングが抜群だ。

 販売事務所所長・大屋康一郎氏は「あまり宣伝を行っていないが、お客様の反応はいい」と、確かな手応えを感じ取っているようだった。

 

(牧田 司記者 4月17日)

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