川崎のランドマークマンション モリモト「クレッセント川崎タワー」が完成
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「ラゾーナ川崎」の開業で川崎駅東口の街は一変しているが、この街のランドマークにふさわしいマンションが誕生した。三井不動産レジデンシャルの「パークシティ武蔵小杉」の竣工見学会が行われた同じ日(4月14日)、ほぼ同時期に竣工したモリモト「クレッセント川崎タワー」を見学した。 物件は、 JR京浜東北線・東海道線・南武線川崎駅から徒歩5分、川崎市幸区中幸町に位置する38階建て全365戸の規模。容積率は400%の地域だが、総合設計により699%に緩和されている。現在分譲中(7戸)の価格は5,500万〜14,000万円 ( 専有面積74〜140平方b) 。坪単価は260万円。建物は3月末に完成済み。設計・施工は三井住友建設、デザイン監修は日建設計。 分譲開始は「武蔵小杉」とほぼ同じ時期で、坪単価も同じぐらいだった。業界では高い≠ニいう声もあがったが、記者は間違いなく売れると思った。 結果はその通りで、1年間ぐらいで完売≠ノなった。「ラゾーナ川崎」に隣接する立地条件に恵まれ、その立地の優位性を最大限に引き出すプランが優れていたからだ。印象的なガラスファサードと、著名な設計会社、デザイナーが共演してデザイン性も高めた。 ところが、完成を間近に控えリーマン・ショックに見舞われた。同社は民事再生を申請。キャンセル住戸が15〜16戸出た。普通のマンションならこのまま在庫として残るが、竣工後に販売を再開してこの2週間で残りは7戸に減っている。これも「武蔵小杉」とほぼ同じだ。1円の値引きも行っていない。 全景 基壇部 「武蔵小杉」と比較するのもどうかと思われるが、記者はモリモトこそ大手デベロッパーのマンションと競争しても負けないと思っている。多くのハンディを抱えながら、「武蔵小杉」と同じ結果を残したことからも同社の商品企画力を改めて証明した。 さすがに規模が異なるので、ランドスケープデザインは「武蔵小杉」に劣るかもしれないが、住戸のデザイン、設備・仕様は勝るとも劣らない。鏡面仕上げの建具・面材一つをとっても、何度も塗り重ねられたピアノ塗装だ。見学した最上階の内廊下は埋め込み式のダウンライト、アップライト、壁面照明が使い分けられており、壁はライムストーン。照明計画を担当したのは面出薫氏だ。 ゲストルームは3カ月先まで予約で一杯だそうだ。残念ながら見学できなかった。 市場環境の激変で、このような贅沢なマンションはしばらく供給されないだろう。それだけにこのマンションは価値がある。 |
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(牧田 司 記者 4月15日) |