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三菱地所レジデンス

現存する同潤会アパート最後の「上野下アパート」建て替えへ


現況の「上野下アパート」

 三菱地所レジデンスは10月9日、現存する最後の同潤会アパート「上野下アパート」の建替組合の設立が認可されたと発表した。

 「上野下アパート」は、昭和4年に竣工。築後83年が経過している。老朽化が激しく、管理組合は建替えに向けた検討を重ね、2011年3月にUG都市建築をコンサルタントに選定、同年10月に同社を事業協力者として選定していた。同潤会アパートは大正末期から昭和の初期にかけて全部で16カ所で建設されたが、現存しているのはこの「上野下アパート」のみ。

 従前の建物は、敷地面積約1,147u、RC造4階建て2棟の全71戸。延床面積約2,093u、専有面積約15〜39u。建替え後は14階建て全128戸 ( 店舗4区画、集会室除く)、延床面積約8,415u、専有面積25.00〜74.00uとなる予定。

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 「上野下アパート」については2年前、同社(当時、藤和不動産)が「同潤会三ノ輪アパート」の建て替えマンション「BELISTA東日暮里」を分譲した際に、販売事務所が近くだったので見学している。繁華街から一歩入ったところで、どこが建替えに参画するのだろうと思った。同社もその候補の1社だろうとは考えた。

「同潤会」建替え 藤和不動産「BELISTA東日暮里」(2010/6/28)

(牧田 司記者 2012年10月11日)