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  太陽光だけでない 圧倒的な安さと広さ確保

  タカラレーベン「レーベン東鷲宮Vプロジェクト」


「レーベン東鷲宮Vプロジェクト」完成予想図

 タカラレーベンが3月上旬に分譲開始する「太陽光 “カガヤキ ”PROJECT( レーベン東鷲宮Vプロジェクト ) 」を見学した。過去最大級の「戸別売電可能太陽光発電」を採用したマンションとして注目されているが、圧倒的な価格の安さと平均80uという広さに加え、ワイドスパン、メーターモジュールの採用など居住性の高い物件でもある。

 物件は、東北本線(宇都宮線)・湘南新宿ライン東鷲宮駅から徒歩10分、埼玉県久喜市桜田2丁目に位置する8階建て全200戸の規模。専有面積は57.64〜105.86u、1期(戸数未定)の予定価格は1,800万円台〜3,600万円台(最多価格帯2,700万円台・3,000万円台)、坪単価は120万円前後。竣工予定は平成26年2月上旬。設計・監理はトータル・ブレイン。施工は大末建設。

 同社はこれまで、同じエリアで2008年9月竣工の「レーベンスクエア東鷲宮ブリーズアリーナ」(210戸)、2011年3月竣工の「レーベンスクエア東鷲宮ブライトアリーナ」(263戸)を分譲しており、今回のマンションと合わせると673戸となる。現地は、区画整理事業が完了した戸建てと中高層のマンションが建ち並ぶ一角。敷地に近接して大型商業施設「ベスタ東鷲宮」がある。

 建物屋上に1戸当たり6枚、トータルで1200枚の太陽光パネルを設置し、「戸別売電可能太陽光発電」を採用。同社の試算によると70u、2人家族での使用を想定した場合、太陽光発電とオール電化システム、エコキュートの利用により年間光熱費が約56%節約できるという。

 建物は南向きが中心で、7mをこえるワイドスパンも多く、二重床・二重天井、廊下のメーターモジュール(芯心)の採用などが特徴。共用施設としてパーティーラウンジ・キッズラウンジ・プレイラウンジ・ライブラリーラウンジ、ゲストルーム(2戸)) が設置される。

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 東鷲宮のマンションを取材するのは、長谷工コーポレーションが施工した「シンフォニーレジデンス」(268戸)と、そして同社の第一弾「レーベンスクエア東鷲宮ブリーズアリーナ」に次いで3度目だ。最初に見学したときは「ずいぶん遠い。果たして売れるのか」という危惧を抱いたが、それぞれ順調に売れた。

 同社が今回3棟目を分譲すると聞いて驚いた。総計で約680戸だ。数年間でそんなに戸数がさばけるわけがないと思った。

 ところが、数年ぶりに駅に降り立ち、街がさらに充実しているのに驚くとともに、販売担当の同社第1営業部5課主任・井上和也氏の説明を聞きながら、どうしてここが人気になるのかよく分かった。

 第一は、区画整理による計画的な街づくりがされているために街並みが美しく、マンションに隣接して大型商業施設ができていることだ。

 第二は、圧倒的な価格(単価)の安さと、住戸の広さだ。単価は最初に分譲されたときは坪単価140万円台だったと記憶しているが、当時も安いと思った。今回はさらに安い。同じぐらいの単価のマンションは千葉方面でないことはないが、基本性能・設備仕様ははるかに劣る。タカラのマンションは安かろう悪かろう≠ナはない。200戸のマンションにゲストルームを2戸も設けているし、エレベータも3基設置(これはさほど多いというわけではないが)している。埼玉の郊外で廊下幅をメーターモジュールにしたマンションなどないのではないか(それをアピールしないのがまた面白い)。

 井上氏は、「単価が大幅に安く、広さを求める方に人気になっている。地元の方だけでなく東京や千葉方面の方の来場も多い。もちろん、太陽光発電は大きなインパクトがある」と話した。スタッフは9人だが、それでも土・日曜日の対応は大変だという。

 記者のように都民にとっては都心から約1時間圏というのは遠い。しかし、大宮から約30分で単価が120万円前後というのはこれ以上ない安さだ。モデルルームタイプの105uの東南角住戸は間口が9350ミリあり、夫婦の部屋として12.6畳大が用意され、書斎のようなスペースと化粧室がついていた。それでも価格は4,000万円台の前半だという。都心なら 1LDKが買えるかどうかだ。

 今回分譲されるマンションの西隣にはやはり同じ敷地ぐらいの同社が所有する用地がある。どうなるかは未定だ。


モデルルーム

太陽光発電全量買取+オール電化 タカラレーベン「新川崎」(1/16)

(牧田 司記者 2013年2月26日)