RBAタイムズHOME > 2004年10月〜12月 > ニュース
三井不動産&伊藤忠都市開発
「パークシティモアナヴィラ新浦安」を見学して(10月25日)
 

 三井不動産と伊藤忠都市開発が11月から分譲する「パークシティモアナヴィラ新浦安」のモデルルームを見学した。JR京葉線新浦安駅からバス11分徒歩1分、14階建て全310戸の規模。専有面積は最低でも100平方メートル以上、平均で120平方メートル。両社が昨年分譲し、来場者9000組という圧倒的な人気になった「パークシティ東京ベイ新浦安」(新浦安駅徒歩15分、全701戸)での実績を踏まえ、全住戸に奥行き約3メートルのラナイ(バルコニー)を設け、時間の経過と共に変化していく家族構成や生活スタイルに対応できるようメニュープラン「ライフサイクルフィットシステム」を導入したのが特徴。坪単価は133万円の予定で、「東京ベイ」より若干安くなる。

 前回の「東京ベイ」では、面積はもちろん、業界で初めて本格的に「家族の絆」をテーマにしていたのに驚かされたが、今回のマンションも様々な工夫がなされていたのに感心させられた。その最たるものが、パパレ(ハワイ語で「庭」の意味)と名づけられた多目的に利用できる住戸専用スペースを、共用廊下側の居室前に設けたこと。これにより、居室のプライバシーを守ると共に、玄関と居室から出入りできることから、坪庭やアウトドア用品その他様々な用途に使えるようにしている。このような提案は、おそらく業界で初めてだろう。勝手口とはまた異なった利用が可能で、専用使用料も要らないのもいい。

 もう一つ、「寺子屋リビング」の提案も目を引いた。これは、玄関横に高さ約35センチの縁側と和室を設け、お客様や友人などとの語らいの場として利用できるようにしているもの。建売住宅では何度も拝見した「インナーテラス」のようなものだが、パパレとつながっているので、その利用方法はさらに広がりそうだ。

 専有面積が約145平方メートルの角住戸に採用する、オプション仕様もいい。白が基調のデザインで、床は全面タイル張り、廊下幅約1500ミリ、プロ仕様のキッチンなどが目を引いた。モデルルームと同じ仕様にしても有償額は 875 万円というから、これは人気を呼びそうだ。総額でも6000〜7000万円台に納まる。このほか、住戸の約7割をビューバスタイプとしたほか、100%平置き無料駐車場、Wボウル洗面、芯心1メートルの廊下幅、ダイニング重視のLD、子どもと川の字で寝られる寝室、間仕切りすれば2部屋にできる子ども部屋、水廻りを設けた主寝室などの提案もある。

 新浦安は、今年の公示地価でも全国ベスト10入りしたように人気が高まっているエリアで、昨年の「東京ベイ」同様、人気を呼ぶのは必至だ。すでに約2500件の反響があるという。結果が楽しみだ。

(牧田 司記者 10月25日)