RBAタイムズHOME > 2005年 > ニュース

「お客様の五感を満たすホテル」目指す三井ガーデンホテル

三井ガーデンホテル外観

外観

ツインルーム

ツインルーム

ビューバス

ビューバス

 

 三井不動産が11月15日(火)オープンする「三井ガーデンホテル銀座」のマスコミ向け内覧会が先日行われた。元第一ホテル新橋の跡地に建つオフィス・ホテルの複合用途からなる25階建て「銀座三井ビルディング」の16階から25階部分に当たるもので、客室数は 361 室。

 銀座エリアで唯一の超高層ホテルで、メインデザイナーに、イタリア家具メーカー「カッシーナ」などのデザインを手がける気鋭のデザイナー、ピエロ・リッソーニ氏を起用。インテリアコンセプトは「サイレントクオリティ〜大人のためのプライベート空間〜」。全室に無料の高速インターネット環境を備え、快眠にこだわったベッドや枕、シャワーゾーンとバスタブを分離した浴室を装備。宿泊主体とはいえ、単なるビジネス用ではなく、観光にも適したホテルとなっているのが特徴だ。最上階 2 5階の専用フロアには40平方bのビューバス付き、ウォターベッド付きエグゼクティブツイン(ルームチャージ 39.900 円、消費税込み、宿泊税別)もある。

 三井不動産グループは、これまで宿泊主体の「三井ガーデンホテル」と、宴会部門を含む総合型の「ホテルサンガーデン」の2ブランドをガーデンホテルシリーズとして展開してきたが、このホテルのオープンを機会に宿泊主体型に再編するため、10月1日からホテル名称を「三井ガーデンホテル」に統一した。この「銀座」は、三井ガーデンホテルのフラッグシップと位置付けている。

 また、ホテル運営会社としての位置付けを明確にするため、11月1日付で会社名を「株式会社ガーデンホテル」から「株式会社三井不動産ホテルマネジメント」に改称した。

 今後、宿泊主体のチェーン展開を積極的に行い、「お客様の五感を満たすホテル」「記憶に残るホテル」を目指し、サービスとホスピタリティの向上を図っていく。現在、「三井ガーデンホテル銀座」を含め全国で12施設2908室だが、近い将来 5000 室に増やす考えだ。

三井ブランド<zテルでも展開を

 記者は、マンションもそうだが、ホテルもなるべく利用もし、宿泊もするようにしている。究極のマンションはホテル≠セと思っているからだ。いわゆる外資系御三家≠フホテルを始め、主だった首都圏の総合ホテルはほとんど体験している。

 「非日常」を体験させてくれるという意味では、値段は高いが、やはり外資系の一流ホテルにかなわない。わが国の老舗ホテルは一部を除いて老朽化、陳腐化が進んでいる。レストランなどもファミリーレストランのようなものも増えている。

 いわゆるビジネスホテルには、出張でもできれば泊まりたくない。狭くて隣の音が筒抜け、貧弱な備品に何度がっかりさせられたことか。せっかく知らない地域に来たのだから、少しはリッチな気分に浸りたいではないかと思う。最近増えている宿泊特化型のホテルも50歩100歩だ。

 このような意味からも、三井不動産にはありきたりの宿泊特化型のホテルなど目指して欲しくない。

内覧会でとてもおいしいスープが供されたように、この「銀座」には140種のワインを用意したイタリアレストランもバーもある。価格がリーズナブルで、ビジネスにも観光・レジャーにも対応できるホテルチェーンの展開を図って欲しい。三井のマンションやビルと同様、一味も二味も違った三井のブランドホテルを打ち立てて欲しい。

(牧田 司記者 11月4日)