三井不動産「ららぽーと横浜」「パークシティ LaLa 横浜」を着工

 「パークシティ LaLa 横浜」(完成予想図)

 

 三井不動産は 11 月 30 日、計画を進めていた横浜市都筑区の商業・マンションの大規模複合開発「ららぽーと横浜」「パークシティ LaLa 横浜」を着工した。

 JR横浜線鴨居駅から徒歩 7 分の日本電気工場跡地、約 13 ヘクタールに建設するもの。

 「ララポート横浜」は、店舗面積約 28.000 坪、店舗数約 300 。紀伊国屋書店、 TOHO シネマ、栄光、ナムコ、ユニリビング、イトーヨーカ堂、大丸百貨店、東急ハンズなどが出店する。

 「パークシティ LaLa 横浜」は、明豊エンタープライズとの共同で総戸数は705戸。専有面積は約 63 〜105平方b。価格は80平方bで 3000 万円台を予定している。

 総事業費は約 550 億円で、商業施設の開業は19年春。基本商圏10キロ圏約 250 万人、年間来場者は約1 . 600万人、年間売り上げ約 500 億円を見込んでいる。

 「パークシティ LaLa 横浜」の開発コンセプトは、「 The Life with Comfort (ライフ ウィズ コンフォート)」。携帯電話への店舗情報配信サービス、映画試写会への特別優待、「ララポート横浜」との提携サービスなどソフトサービスの充実を図る。

 ランドスケープのテーマは、「 Sanctuary City (サンクチュアリ シティ)」。約 120 種類、約 25.000 本の植栽をほどこす。

 住戸プランは、様々なライフスタイルに対応できるよう多彩なバリエーションを用意する。分譲開始は来年春。竣工は19年 12 月予定。

神奈川県一若い街 横浜市都筑区

 同社は、今のところ価格を公表していないが、80平方bで 3000 万円台というから、坪単価は 130 〜 150 万円台になりそうだ。鴨居駅圏は分譲事例が少なく、相場的には 130 万円台だろうが、大型商業施設が併設される魅力を考慮すると 140 万円でも割安だろう。ただ、戸数が多いだけにどのあたりの価格設定になるか興味深い。

 横浜市都筑区は、区民平均年齢が約 36 歳と神奈川県でももっとも若い街で、子育て世代に人気が高まっている。0〜14歳の年少人口比率も20・0%と同県下でもっとも高く、逆に65歳以上の老年人口比率は9・1%と同県下で最も低い。1世帯あたりの人口は2・75と市平均の2・ 41 を大幅に上回っている。

 起工式当日の、披露祝賀会に出席した伊藤秀明・都筑区長は「もともと30万都市を目指していた区。人口は増えているが、十分吸収できる」と開発を歓迎していた。

全体完成予想図

(牧田 司記者 12月2日)