扶桑レクセルのハイグレードマンション「新越谷」が人気

向井氏(左)と佐野氏。向井氏はRBA野球・扶桑レクセルチームの主力メンバー

 

沿線で突出した坪172万円の高単価だがユーザーに評価

 扶桑レクセル(中村護社長)が東武伊勢崎線新越谷で分譲を開始した「レクセルグランデ新越谷」が人気を集めそうだ。坪単価が172万円という同沿線では突出した高単価だが、ハイグレードマンションを待ち焦がれていたユーザーの心をつかんだ好物件で、同社の確かな商品企画の勝利でもある。

 現地は、東武伊勢崎線新越谷駅から徒歩6分(JR武蔵野線南越谷駅から徒歩7分)、越谷市南越谷5丁目の住環境に恵まれた一角に建設中の8階建て全54戸の規模。評価の1期分譲は15戸で、専有面積は約65〜96平方b、価格は3310万〜5090万円(最多価格帯3600万円台)、平均坪単価172万円というもの。

 11月19日からモデルルームをオープンしているが、12月9日現在で来場者は約320組に達し、1期はほぼ完売のめどが立っているという。最高価格の5090万円の住戸をはじめ、3戸ある90平方b台には全て申し込みが入っている。

 営業第六部次長・向井啓太氏(32)は、「レクセルマンションのイメージをアンケート調査すると(駅から)遠くて安め≠ニいう答えが多いが、この物件は、駅近で環境にも恵まれている立地を生かし、チャレンジした。コストを下げずに仕様レベルを高めたのが評価された。弁護士など高額所得者が目立ち、即金買いの人もいる。早期完売のめどが立った」と、市場調査・商品企画が的中したことを強調している。

 この物件のプロジェクトリーダー・佐野卓弥氏(27)も、「確認検査機関はイーホームズでしたが、他の第3者機関に構造計算書の遵法性を再確認している。お客様にも納得していただいている。設計には、広尾ガーデンヒルズを手がけられたエンドウ・アソシエイツさんを起用。住み替えの方々に評価していただいている」と語っている。

 向井氏や佐野氏が言うように、84平方bのモデルルームは、同沿線では他に例がないグレードの高さだ。モデルルームタイプの廊下幅は芯々約1200ミリ確保し、ノンレールサッシの採用などが特徴。最大奥行き3メートルものエアリーテラス(バルコニー)があるタイプや、約11メートルものスパンがあるプランも。浴室は全て1620タイプ。

 ノンレールサッシの採用などは、同社はほとんど標準装備しているとのことで、ユニバーサルデザインの徹底ぶりもうかがえた。

 東武伊勢崎線のマンション単価は、バブル崩壊後下落の一途をたどっており、埼玉県側のもっとも単価水準の高い草加や新越谷でも最近は坪140〜150万円どまり。同じ新越谷駅圏の駅から10分の物件は坪120万円を切るほどだから、いかにこのマンションの単価が高いかが分かる。

 同沿線での同社のマンション供給量は、グループ会社の大京と1,2位を争う多さだが、レベルの高さでも沿線トップクラスのマンションといえそうだ。

 
(牧田 司記者 12月12日)