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中古マンション値上がり顕著 長谷工アーベスト調べ

中古マンションの値上がりが顕著な新浦安(駅前で)

 

 浦安地区で20%を超える上昇物件も

 都心部の中古マンションの値上がりが顕著だが、都心部だけでなく準都心や郊外のポテンシャルの高い地域でも値上がりが目立っている。

 長谷工アーベストの調査によると、千葉県浦安地区の03年入居のあるマンションの分譲時坪単価は坪300万円前後で取り引きされている。入居時と比べると20%を超える上昇だ。

 また、05年入居の東京都荒川区のマンションでは、分譲時坪単価が142万円だったのが、最近では 7%〜8%高い価格で取引されているという。

 このところ注目を浴びている東京都江東区豊洲地区の05年入居マンションでも、分譲時価格より7 %を超える価格で取り引きされている事例もみられる。

 これらは特殊な事例かも知れないが首都圏レインズデータより長谷工アーベストを調査・集計したところ、05年の中古マンションの全体平均成約価格は坪108万円となっており、前年比4.5%、4万7000円上昇している。

 これを築年数別に見ると、築1〜5年は前年比3.6%上昇、築6〜10年は8.2%上昇、築11〜15年は4.3%上昇、築16〜20年は3.1%下落、築21〜30年は3.6%上昇、築31年以上は3.0%下落となっている。

三井不動産販売調べ 97年調査開始以来初の上昇

 一方、三井不動産販売が四半期ごとにまとめている「リハウス・プライスリサーチ」によると、平成18年1月1日時点の前期比中古マンション価格は、東京23区、東京市部、神奈川県・その他の市では2四半期連続して上昇している。横浜市・川崎市では下落幅が縮小し、埼玉県では横ばい、千葉県ではプラスに転じている。年間上昇率では0.2%と小幅ながら同社が調査を開始した97年7月以来初めて上昇に転じた。

 長谷工アーベストも三井不動産販売も、中古マンション価格は今後も総じて横ばいから上昇基調で推移すると予測している。

 

(牧田 司記者 4月12日)

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