RBAタイムズHOME > 2006年 >
都の「マンション環境性能表示」第一号は★二つ

「ベルティオ三鷹レジデンス」広告パンフレットから

 

近鉄不動産などの「ベルティオ三鷹レジデンス」

 環境に配慮したマンションが市場で評価され、事業主の環境への取り組みを促すため、東京都が定めた「マンション環境性能表示」制度の適用第一号マンションは近鉄不動産などが近く分譲する「ベルティオ三鷹レジデンス」で、4項目ある評価は全て★2つであることが判明した。

 都のホームページで公表されたもので、広告表示では「建物の断熱性」「設備の省エネ性」「建物の長寿命化」「みどり」ともそれぞれ3段階ある★印のうち全て★2つとなっている。

 該当するマンションは、JR三鷹駅からバス6分、徒歩6分の全360戸の規模。売主は近鉄不動産、世界貿易センタービルディング、プロバイスコーポレーションの3社JV。施工は長谷工コーポレーション。現地は、生産緑地が隣接するなど環境に恵まれた立地条件にある。三鷹市役所にも近い。

 環境性能表示制度は、平成17年10月1日以降に東京都に建築物環境計画書を提出した延床面積 10,000 u超の新築又は増築の分譲マンションで、おおむね住戸数100戸以上のマンションが対象。

 「都民の健康と安全を確保する環境に関する条例」(環境確保条例)に基づき、「建物の断熱性」「設備の省エネ性」「建物の長寿命化」「みどり」の4項目の評価について、星印(★)の数で示したラベルを、販売広告に表示することが義務付けられている。

 4項目の評価は、★は建築に関する法令などが求める環境配慮の水準、★★は★よりも環境配慮が上回る水準、★★★は環境配慮が最も優れた水準となっている。

 広告表示で義務付けることによって、@マンションを購入しようとする人に情報を提供し、環境に配慮したマンションを選択しやすいようにするA環境に配慮したマンションが市場で評価されるしくみをつくるBマンション建築主の自主的な環境配慮の取組を促す…というのが狙いだ。

明豊エンタープライズは星3つを近く分譲

 都では、今後続々表示マンションが出てくるとしており、近く明豊エンタープライズが分譲するマンションは★★★になる模様だ。

 

(牧田 司記者 5月8日)