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ポラス「ボゥ ヴィラージュ美園」早期完売へ

 

「ボゥ ヴィラージュ美園」モデルハウス

 

 

先行販売に29組の徹夜組

 ポラスグループの中央住宅は5月20日、埼玉県、さいたま市、都市再生機構が取り組んでいる総面積約320ヘクタールの特定土地区画整理事業「みそのウイングシティ」内の初の分譲一戸建て「ボゥ ヴィラージュ美園」(全172戸)の分譲を開始したが、既に友の会優先分譲38戸が即日完売するなど上々のスタートを切った。

 同事業は、埼玉高速鉄道「浦和美園」駅やサッカースタジアム「埼玉スタジアム」を核とした計画人口約3万2000人のビッグプロジェクト。4月26日には県内最大級のショッピングセンター「イオン浦和美園SC」がオープンするなど、今後の街づくりに期待が高まっているエリア。

 「ボゥ ヴィラージュ美園」は、浦和美園駅から徒歩11分、開発面積約2.5ヘクタール。1期分譲は43戸で、土地面積は約121〜215平方b、建物面積は約100〜142平方b、価格は3790万〜6880万円。

 街づくりとコミュニティづくりに力を入れているのが特徴で、外観は南仏プロヴァンス、北仏ノルマンディー、双方の様式を掛け合わせたコンベンショナルの3スタイル。子どもの下校時刻に合わせて通学路を警備するオンラインガードシステムを導入している。事業規模 ( 金額 ) としては、同社のこれまでの最大で、戸建分譲事業部(浦和営業所)とマインドスクエア事業部が共同で企画・開発した初の事業案件。双方の商品企画力を結集させた。

 4月から本格的に集客活動を行っており、既に約740組の友の会会員を集めており、5月5日の先行販売22戸では、徹夜組29組が出るほどで即日完売。追加販売の16戸も最高8倍の競争倍率となった。

 上々のスタートを切ったことについて同社戸建分譲事業部浦和営業所・石井克利氏は「7年前から注目していた土地。同じ金額だと、区画整理が終わった東川口では30坪の土地だが、ここだと40坪が買えることをお客様もよく知っている。私は売れると確信していた」と語った。また、同社マインドスクエア事業部・金児正治氏は「イオンがオープンして日増しに熱気が伝わってきた。イオン効果も大きい」と語った。

 住棟プランでは、思い切った提案がなされているのが特徴だ。例えば、今回分譲でもっとも価格が高い6880万円のモデルハウスは、同社戸建分譲事業部設計部主任・酒井かおりさんが企画したもので、2階の主寝室(約8.5畳大)に約3畳大のラウンジコーナーが設けられている。夫婦の語らいの場となるよう提案したものだ。酒井さんは独身だが、夫婦仲良く≠ニいう企画意図がひしひしと伝わってくるプランだ。

 このほか、2階ホールをパソコンコーナー、書棚などとして提案、また、建具・面材の角を丸める、メーターモジュールの採用、化粧梁・ケーシングの多用など、細かな配慮もなされている。

 人気の要因は、このような企画意図が明解なプランにもあると見た。早期完売は間違いないようだ。

 

酒井さんが企画を担当したモデルハウス

 

酒井さん

 

 

(牧田 司記者 5月20日)