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「ラゾーナ川崎プラザ」がオープン

川崎駅西口の再生・活性化に貢献

「ラゾーナ川崎プラザ」中庭

 

 東芝不動産と三井不動産が共同で開発を進めているJR川崎駅西口の商・住複合開発の 1 つ「ラゾーナ川崎プラザ」のグランドオープン(9月28日)を直前に控えた25日、両社は記者会見と内覧会を開いた。

 同施設は、川崎駅西口前の敷地面積約7.2ヘクタール、地下 1 階地上6階建て延床面積約 17.2ヘクタールの規模で、同施設のほか、地上34階建て「ラゾーナ川崎レジデンス」(全667戸)が建設中で、敷地面積約1ヘクタールの業務ゾーンも予定されている。

 元東芝川崎事業所跡地に建設されたもの。川崎駅西口の再生がテーマで、街づくりのコンセプトは@人と人との関係のあり方の再生A人と自然との関係のあり方の再生B自分自身の再生――の3つ。

 ファッション関係では、「コーチ」「 4 ℃」などのブランド店のほか、キッズ向けからファミリーまで幅広いニーズに応える店舗が入居。

 日常生活関連店舗では、「ビックカメラ」「ユニディ」「ユニクロ」「ダイソー」などのほか、銀行、郵便局、託児所も揃っている。

 飲食関係では、音楽レストラン、ベルギービア、日本初出店のピザ店など特徴のある店舗や、約670席のフードコート、食品スーパー「SANWA」などか入居する。

 「旅」がテーマの一つになっており、「JTBトラベランド」「近畿日本ツリーリスト」「HIS」の旅行代理店が軒を並べるほか、トラベルカフェなど旅に関する店舗を集積させている。

 このほか、「ロフト」「島村楽器」「ナムコエンターテイメントゲームセンター」「丸善」「コナミスポーツクラブ」などの店舗も入居している。約200席の多目的ホールも備わっている。

 記者はファッション関係にはうとくさっぱり分からないが、いわゆるスーパーブランドは1店舗もないのが特徴のようだ。飲食関係では、音楽を楽しめるカフェや特徴あるレストランが揃っている。

 この施設の開業によって川崎の街のイメージが一変し、これまではほとんどが川崎駅東口に流れていた人の流れを大きく変えるのは間違いない。両社は初年度売上高350億円(ビッグカメラを除く)を見込んでいる。

 もう一つ、記者が注目しているのはこの施設の開業によってマンション価格が暴騰≠オていることだ。両社が2年前、「ラゾーナ川崎レジデンス」を分譲したときの平均坪単価は180万円台だった。かなり割安感があり圧倒的な人気を呼んだ。それからわずか2年。近く分譲される近接マンションの坪単価は250万円になる模様で、来年分譲予定のマンション価格はさらにあがり、坪300万円近くになるかもしれない。ざっと50%の上昇だ。

 「ラゾーナ川崎」がマンション価格の上昇に貢献≠オているのは間違いないが、この日、記者会見に同席した東芝不動産企画部長・岩波龍彦氏は「マンションを企画した当時は比較事例がなく、横浜線の沿線や新川崎、武蔵小杉などと比較しながら価格設定を行った結果、妥当な価格だと判断した。これから分譲されるマンションの詳細は把握していないが、入居者の方々から買ってよかった≠ニいわれれば嬉しい」と語った。

 マンション価格はMM21地区より高くなるわけだが、街としての機能を高めるためにはやはりシティホテルが必要だ.両社は詳細が未定の業務ゾーンにホテルを誘致することも検討中という。

ベルギービール&カフェ「ブラッセリー」

柿安 三尺三寸箸

 

WIRED CAFE

JTB(左)と近ツリが呉越同舟

スーパー「SANWA」

TRAVEL CAFE MUSIC

(牧田 司記者 9月26日)