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柏の葉キャンパス 未来の街づくりへ発進 「ららぽーと柏の葉」が22日オープン ららぽーと柏の葉外観 |
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つくばエクスプレス「柏の葉キャンパス」駅周辺エリア 273ha で産官学が連携した街づくりが進められており、11月20日、柏の葉アーバンデザインセンターがオープン。22日には「ららぽーと柏の葉」もオープンする。 アーバンデザインセンターは、柏の葉駅周辺の未来を考え、周辺にある東京大学柏キャンパス、千葉大学、東京理科大学などが共同に研究活動を進め、その成果を展示するギャラリーのほか、三井不動産、地元柏市、ふるさと協議会の活動報告コーナーも設置した「産・官・学・民」の連合体。 どんな街づくりなのか? 新しい街のコンセプトは『環境・健康・創造・交流の街を作る』。これまでの街づくりの概念を超えたものをめざしており、知を結集した国際キャンパスタウンを目指す。そしてこの街に住む全ての人たちが街づくり、環境づくりに参加・提案・研究できる“開かれた街”をめざす。 ららぽーと柏の葉オープン 22日オープンのららぽーとのテーマは『環境・健康・循環』。私たちが暮らす環境を思いやり、健康への配慮、つまりロハス( LOHAS=Lifestyle of health and sustainability)――健康と接続可能な社会に配慮したライフスタイル――に沿った施設とした。屋上農園(貸し出し)・庭園の設置や雨水再利用の節水対策なども行っている。 出店店舗は全部で185、同じ千葉県にある船橋ららぽーとと比較するとややこじんまりとした規模だ。 レストラン部門では、自然食の店「自然茶房」、豆腐料理の「梅の花」、イタリアンで有名なサバティーニ、ブッフェスタイルで和食中心のヘルシーなメニューを提供する「八菜」などが出店。
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バイキングスタイルの
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有名なイタリアン「サバティーニ」 |
屋内の喫煙スペースの他に |
「産・官・学」のそれぞれトップがあいさつ アーバンデザインセンター オープンセレモニーでテープカットをする4氏 |
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20日行われたオープンセレモニーでは、「産」の三井不動産・岩沙弘道社長、「学」の東京大学・小宮山宏総長と千葉大学・古在豊樹学長、「官」の柏市・本多晃市長が顔を揃え、それぞれ以下のように語った。 東京大学・小宮山宏総長「産官学の連携の必要性は言われているが、これまでなかなか実現しなかった。ここは具体的な仕掛けがあり、熱意、コンセプトもある。日本初の国際都市にふさわしい開かれた大学を目指す」 千葉大学・古在豊樹学長「環境、健康などをキーワードとした世界に通用するライフスタイルの提案を行っていく。産官学の取り組みはうまくいっていないが、当プロジェクトが成功例となるよう当大学も最大限の貢献をしたい」 三井不動産・岩沙弘道社長「世界に冠たる街として実を結ぶよう知恵を出し合い、国の内外に向けて発信していきたい。当社も地域との共生・共存を図り、新たな価値を創造し、地域のポテンシャルを引き上げていく」 柏市・本多晃市長「民間と大学の若い人の努力によってアーバンデザインセンターが設立された。柏市も千葉県や隣の野田市などと一緒に街づくりを進めていきたい」 駅前の「柏の葉キャンパス駅前プロジェクト」977戸の概要発表 同社は駅前で建設を進めている151街区の「柏の葉キャンパス駅前プロジェクト」の概要を明らかにした。 それによると、建物は地上18〜35階建て5棟全977戸で、専有面積は約65〜132平方b。竣工は平成20年3月〜21年3月。販売は18年春。デザイン監修は光井純氏。 同社執行役員・田中健千葉支店長は「80〜90平方bで4000万円台が中心」と語ったのみで、坪単価は明らかにしていないが、坪170〜180万円ぐらいになりそうだ。 同社はこのほか、駅北西側の147、148街区、駅南東側の151街区でも賃貸200戸を合わせトータルで2700戸のマンションを開発する計画だ。148街区はマンションのほか、病院、ホテル、商業施設などの複合型となる。 |
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柏の葉駅前プロジェクト完成予想図 |
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(牧田 司記者 11月21日) |
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