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街全体の資産性と割安感が人気  「芝浦アイランド」

「芝浦アイランド」の全景(右が「ケープタワー」)

 

1年を待たずに全1095戸の「ケープタワー」が完売 最終期は平均20倍

 三井不動産などが開発を進めている「芝浦アイランド」の分譲マンション「芝浦アイランドケープタワー」の竣工見学会が12月12日、行われた。

 「芝浦アイランド」は、港区芝浦4丁目に位置する開発面積約6.2ヘクタールの規模で、同社などの民間デベロッパーと独立行政法人年再生機構、港区など官公民が一体となって開発を進めているもの。平成11年に都市計画決定された。

 今回竣工した「ケープタワー」は、田町駅から徒歩10分、地上48階建て全1095戸の規模で、価格は2190万〜1億8320万円、坪単価221万円というもの。今年1月にモデルルームがオープン。1年を待たずにすべて完売した。11月下旬に分譲された最終期25戸は最高120倍、平均約20倍の競争倍率を集めた。

 見学会では、41階の4住戸のほか、37階のビューラウンジ・ゲストルーム、1階のキッズ駐輪場、ペットエントランス、タワーパーキング、ドッグラン、バーベキューガーデン、キッズルームなど至れり尽せりの施設が公開された。

 人気の最大の要因は、街全体の資産性もあるが、やはり価格の安さだろう。レインボーブリッジやお台場が一望できる仕様レベルが高い高層階住戸の95平方bでも、価格が7950万円(坪単価276万円)であるように、いかにも割安感がある。

 平均坪単価221万円も、街全体の将来性、資産性を考えると割安感があった。対岸のお台場では、オリックスリアルエステートの物件が坪単価280万円で人気になっていた。

 購入者の居住地で目立ったのが郊外居住者だ。もっとも多かったのは港区で15%だが、神奈川、埼玉、千葉などの郊外居住者もそれぞれ7〜8%あり、3県だけで約20%を占めている。

 ファミリータイプの購入者は30歳代や40歳代が中心だが、約7割を占める1LDKや2LDKのタイプには、将来の資産性に注目した郊外居住者の投資目的の購入も目立ったという。すでに賃貸に回す意向の購入者も多いという。賃料は月額約1万4000円ぐらいだから、価格の低い住戸では5%以上の利回りを確保できる計算だ。

 同社は、もう一つの超高層「「グローヴタワー」(全833戸、平均坪単価256万円)の高層住戸の最終分譲(43戸)を年明けから販売するが、坪単価は約270万円という。圧倒的人気を呼ぶのは間違いない。

 開発を担当した同社開発事業本部プロジェクト推進部長・船岡昭彦氏は「大川端、豊洲と共に、当社グループのウォーターフロント開発のパイロットプロジェクト」と語ったが、確かに極めて質の高い街が完成する。来年3月、街開きが行われる。

「ケープタワー」

プライベートガーデン

(牧田 司記者 12月12日)