RBA OFFICIAL
 
2013/09/21(土) 19:20

末広がりの直球8球勝負 脚本・岡崎監督 主演・渡辺 助演・越前 

新婚2日目の積和・渡辺を祝う 越前は最高のピッチング

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積和不動産 渡辺と奥さん

 新婚2日の積和・渡辺に住友不販の越前-前田バッテリーが祝福の8球ストレート勝負-9月18日に行われた第4回「Club-D cup」野球大会ならではの微笑ましい光景が見られた。

 ドラマを演出したのは積和の岡崎監督。「うちは記事になるような試合が出来ない。今日は台風の日(16日)に結婚したばかりの渡辺と奥さんを紹介しよう。いつも渡辺は下位だか今日は大抜擢で4番に据えた」と切り出した。

 その主役・渡辺(30)に最高の舞台が用意された。住友に5点を奪われた4回のすぐあとの5回表の場面だ。2死満塁、ここで渡辺が打席に入った。

 黒子の記者は、越前と前田に向かって「ストレート」と大声で叫んだ。越前と前田の表情は読めなかったが、苦笑を浮かべたように見えた。初球はストレート。渡辺は見逃した。2球、3球…すべてストレート。ほとんどど真ん中のストライク。渡辺はすべて振ったが、ファウル。そして8球目のストレートを打ち上げて万事休す。

 越前と前田も最高の場面で最高の助演俳優を演じた。越前のストレートはこの日一番速く見えた。8球すべてストライクを投げる制球力も抜群だった。針に糸を通すほどのコントロールの持ち主の旭化成・今野だって8球も連続してストレートでストライクが取れるか。しかし、不思議なもので、あれほど素晴らしい制球力を見せた越前はこの日、6回を投げ8個の四死球を献上した。なぜだ?

 試合は最終回の猛反撃も及ばず、積和は4-5で敗れた。渡辺には第4打席は回ってこず、結局、3打数ノーヒット。家に帰ったら2人はどのような会話を交わすのだろう。

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ライトフライに討ち取られた渡辺

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住友 越前

 奥さんに〝渡辺さんのどどこに惚れたのか〟と聞いた。奥さんははっきり答えなかったが、野球が好きなようで「何十回も試合を見ていましたが、打ったのは1回しか見ていません」と話した。その1回が本塁打だったそうだ。

 そこで、渡辺の全成績を調べた。同社チームが参加したのは第21回大会から。渡辺はほとんどの試合に出場。これまでの5年間で通算成績は34打席20打数9安打5打点。打率はちょうど3割。長打は本塁打の1本。

 本塁打を打ったのは第23回大会の対三菱地所ホーム戦。渡辺は9番を打ち、本塁打を含む3打数3安打4打点の大活躍。15点をもぎ取ったチームの勝利に貢献している。渡辺は次の試合でも安打を放っているので、奥さんはこの試合を見ていなかったのだろう。しかし、その後の2年かの4試合(今年の2試合は一度にたくさん試合が行なわれたため記録なし)に出場し9打数無安打。安打が途切れるまでの打率4割越えから急降下している。

 奥さんは2年前の頼もしい渡辺に惚れたのか、渡辺はその本塁打で奥さんのハートを射止めたのか。そうであるならば、〝RBA最弱〟チームの地所ホームはいわば仲人役だ。地所ホームもまたRBAになくてはならないチームではないか。

 渡辺は奥さんの「全てが好き」とみんなの前でいけしゃあしゃあとしゃべった。

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積和 岡崎監督

 

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