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2013/12/28(土) 15:36

こだわり記者が選んだ2013年 話題のマンション

投稿者:  牧田司

 記者が選んだ「2013年 話題のマンション」は23物件となった。「ベスト3」マンションの記事でも書いたが、見学したマンションが大幅に減少したためだが、23物件は必ずしも物件の良否を示すものではないが、2013年を代表する物件だと思う。以下、おおよそ見学順に紹介する。

記者が選んだ今年のベスト3マンション 「Brillia Tower池袋」「Tomihisa Cross」「ザ・パークハウスグラン千鳥ヶ淵」

高額は東急不「四番町」、NTT都市「代官山」「有栖川」、積水「白金」

 高額物件では、ベスト3の一つに選んだ三菱地所レジデンス「ザ・パークハウスグラン千鳥ヶ淵」のほかに、東急不動産のリブランディング戦略第一弾「ブランズ四番町」、NTT都市開発の億ション「ウェリス代官山猿楽町」「ウェリス有栖川」、植栽計画が見事な積水ハウス「グランドメゾン白金」を選んだ。

 東急不動産のリブランディング戦略第一弾マンション「ブランズ四番町」が好調な売れ行きをみせた。

 リブランディング戦略は、同業他社と比べマンション認知度・知名度で大きく遅れを取っているという認識のもと、新しいブランドコンセプトとして「人生を極める住まい」を立ち上げ巻き返しを狙うもの。

 記者も同社の巻き返しに期待したい。かつての「アルス」はレベルが高かったし、高額シリーズの「プレステージ」もどこにも負けない好立地の物件を供給してきた。これからに期待だ。

東急不動産 「BRANZ(ブランズ)」リブランディング戦略第一弾「ブランズ四番町」モデルオープン(2012/12/20)

 「代官山猿楽町」は間違いなく本物の億ションだ。地下2階地上3階建て全44戸。坪単価は585万円。設計・監理はNTTファシリティーズ、設計協力はアーキサイトメビウス。施工は鹿島建設。設計、施工も一流だが、建物は凛とした美しさがあった。地下の車寄せにせせらぎを設けていたのは本当に驚いた。

 「代官山猿楽町」と甲乙つけがたいのが「ウェリス有栖川」だ。こちらは5階建て全57戸。坪単価は585万円。設計・施工は清水建設。建物は2013 年11 月に竣工済み。中層ながら免震を採用し、自然光が降り注ぐラウンジに設けられた挾土氏の作品や水景壁に囲まれたラウンジの照明が素晴らしく、ワインセラー付きのパーティールームも圧巻だ。

本物の億ションを見たNTT都市開発「ウェリス代官山猿楽町」(2013/9/20)

「代官山」と甲乙つけがたいNTT都市開発「ウェリス有栖川」(2013/11/28)

 「白金」は、同社の〝5本の樹計画〟をふんだんに盛り込んだマンションだ。銀杏並木が美しいプラチナ通りに面しており、約2万本の樹木(低木含む)を起伏に富んだ敷地内に配している。エントランスには守衛つきのゲートも設置している。建物は大成建設の「ハイブリット免震・制震構造」を採用。同社の記念碑的なマンションの一つになるはずだ。完成が待ち遠しい。

植栽が見事な積水ハウス「白金」タワーマンション(2013/8/20)

激戦の総武線で最大級のNTT都市他「ウェリス稲毛」

 東日本大震災後、「コミュニティ」がマンションの重要なコンセプトになっているが、全929戸という総武線最大級のマンション「ウェリス稲毛」もその一つだ。

 〝出会いや触れ合い〟のきっかけを作り、それを育むことで豊かな暮しを創り出すことがコンセプトになっており、コミュニティ支援の運営については、月額400~500円を管理費とは別に徴収する予定。

 戸数が多く、沿線には競合物件も少なくないが、買いやすいマンションだ。売主は幹事会社NTT都市開発のほか大和ハウス工業、大成建設、新日本建設、三信住建の5社。

NTT都市開発他「ウェリス稲毛」 「はぐむ」アピールできるか(2013/2/4)

太陽光だけでないタカラレーベン「レーベン東鷲宮Ⅲ」

 「太陽光発電」がトレードマークになったタカラレーベンだが、「太陽光“カガヤキ”PROJECT( レーベン東鷲宮Ⅲプロジェクト) 」は過去最大級の「戸別売電可能太陽光発電」を採用したばかりでなく、単価120万円という圧倒的な安さと平均80㎡という広さに加え、ワイドスパン、メーターモジュールの採用など居住性の高い物件だ。

 太陽光は、建物屋上に1戸当たり6枚、トータルで1200枚の太陽光パネルを設置し、「戸別売電可能太陽光発電」を採用。太陽光発電とオール電化システム、エコキュートの利用により年間光熱費が約56%節約できるという。

 それにしても、同社は同じエリアで2008年9月竣工の「レーベンスクエア東鷲宮ブリーズアリーナ」(210戸)、2011年3月竣工の「レーベンスクエア東鷲宮ブライトアリーナ」(263戸)を分譲しており、今回のマンションと合わせると673戸。これはすごい。

太陽光だけでない圧倒的な安さと広さ確保 タカラレーベン「レーベン東鷲宮Ⅲプロジェクト」(2013/2/26)

伊勢崎戦で驚異的な売れ行き 野村不動産「オハナ草加松原」

 グロス志向が極めて強い東武伊勢崎線で、見事にそのニーズをとらえたのが野村不動産「オハナ草加谷塚」だ。

 東武伊勢崎線(東武スカイツリーライン)谷塚駅から徒歩7分の全127戸。分譲開始1カ月で1期78戸が完売、続く2期も早期完売した。専有面積66.13~75.53㎡、最多価格帯2,800万円台、坪単価129万円が示す通り〝売れるべくして〟売れたマンションだ。伊勢崎線では驚異的な売れ行きだった。

 施工は〝オハナ〟の第一弾からコンビを組んでいる長谷工コーポレーション。

野村不動産〝オハナ〟好調続く 「草加谷塚」の単価は超割安の129万円(2013/4/5)

事前協議から30数年 名鉄不動産「メイツ西武立川」

 西武ファンの記者にとって名鉄不動産「メイツ西武立川」の人気は感慨深い。西武拝島線西武立川駅から徒歩1分の全146戸の規模で、坪単価は134万円。施工は長谷工コーポレーション。ほぼ3カ月で完売した。価格の安さと水準以上の設備仕様を備えているのが人気の要因。

 敷地は西武鉄道がずっと所有していた土地で、記者は昭和50年代からずっと追っかけていた。西武が土地を手放したのはあの総会屋問題や有価証券の虚偽記載問題があったからだが、その後、土地を取得したあるデベロッパーがマンションを予定していたが、このデベロッパーもリーマンショックで手放さざるを得なくなった経緯がある。事前協議開始から30数年が経過した。

2カ月弱で100戸契約名鉄不動産「メイツ西武立川」(2013/4/23)

商品企画でハンディ克服 大和・イニシア「オークプレイス豊洲」

 大和ハウス工業が4月、コスモスイニシアを連結子会社化して話題となったが、大和ハウス工業(事業比率70%)とコスモスイニシア(同30%)の共同事業マンション「オークプレイス豊洲」は、インテリアに「アクタス」を起用した好物件。

 アースカラーを基調としたカラーリング、アットホームなモデルルーム提案、好みによって二重壁にしたりウォールステッカーを張ったりペイントも可能な「KASUTAMA」「彩り収納」「ハピカジキッチン」などが盛り込まれている。玄関土間の提案もいい。商品企画はコスモスイニシアが担当した。

 住環境にやや難があったので売れ行きはどうかと思っていたが、完売したようだ。

商品企画いい大和ハウス+コスモスイニシア「オークプレイス豊洲」(20134/25)

コンパクトの提案力 三井不レジ「パークホームズ横濱山下公園」

 コンパクトマンションでは、三井不動産レジデンシャル「パークホームズ横濱山下公園」の商品企画がいい。神奈川県庁、横浜市庁舎、山下公園、ホテルニューグランド、横浜中華街などが全て徒歩10分圏内の商業地立地だが、日本大通りから一歩入った東南の角地に立地。

 モデルルームはジャーナルスタンダードファニチャーが家具をコーディネートしており、ヴィンテージもののトランクや家具などがセットされていた。単価250万円もリーズナブル。

 同社の巧みなモデルルームの見せ方は「武蔵小杉」「大崎」などでも経験した。さすがというべきか。

三井不動産レジデンシャル「パークホームズ横濱山下公園」即完へ(2013/5/20)

 働く女性がプロデュース 東京建物「Brillia 大山The Residence」

 記者は歳を重ねるごとに女性にはかなわないという思いが募っている。若い女性にはもちろん、70歳代のおばあちゃんにも腕相撲はかなわない。フェミニストをどう捉えるかだが、いつも過激な発言をされる上野千鶴子氏にはひれ伏すばかりだ。

 「子育て」「働くママ」がマンションでもテーマになっているが、デベロッパーではその具現化のトップランナーになるのは東京建物ではないかと考えている。「働く女性のニーズをそのまま商品・サービスとして形にし、働く女性の幸せを実現するプロジェクト」の「Bloomoi (ブルーモア)」がそれだ。

 昨年10月、同社女性社員6人を中心に立ち上げたもので、「Brillia 大山The Residence」は商品化の第一弾。

 「Bloom(咲く)」と「moi(私)」からなる造語で、働く女性のたくさんの笑顔や才能がしなやかに咲き誇るという意味が込められている。

東京建物「Bloomoi/ブルーモア」第一弾「Brillia 大山The Residence」(2013/5/29)

満艦飾マンション 大手六社JV「東京ワンダフルプロジェクトSKYZ」

 共同開発マンションで最多の企業が結集したのは、不動産協会、日本高層住宅協会、住宅産業開発協会の主だった企業が開発会社「新宿西戸山開発」を設立して昭和61年に分譲した「西戸山タワーホウムズ」だが、三井不動産レジデンシャル、東京建物、三菱地所レジデンス、東急不動産、住友不動産、野村不動産の大手デベロッパー6社が勢ぞろいしたのは「東京ワンダフルプロジェクトSKYZTOWER&GARDEN」が初めてだった。

 日本初のハイブリット免制震システムのほか、地中熱利用、天体観測ドームの設置、販売センターとしては過去最大級のゲストサロン、さらには全16ページにもわたるニュースリリースの量の多さなど初ものずくしの満艦飾のマンションだ。全1,110戸のうち残り(未分譲)はわずかのはずだ。

初ものづくし、満艦飾の三井レジ他6社共同「SKYZ」(2013/6/13)

ランドスケープデザイン秀逸 大成有楽不動産「オーベル蘆花公園」

 大成有楽不動産「オーベル蘆花公園」は、生まれ変わった同社の矜持を示したマンションだ。徳冨蘆花の居宅「恒春園」が目の前にあり、敷地約8,900㎡の西側の隣接地には約3,000㎡の国の文化財に指定されている邸宅がある。 

 ランドスケープデザインも秀逸で、敷地内にあった灯籠、景石、石畳などの添景物を約80本もの既存樹とともにマンションの前庭、中庭などに残した。既存樹のうち10数本は世田谷区の保存樹に指定されている。

大成有楽不動産「オーベル蘆花公園」 想像以上の出来栄え(2013/7/24)

道からつくったマンション 旭化成不動産レジデンスン「アトラス調布」

 旭化成不動産レジデンスの16件目の建て替えマンション「アトラス調布」は、「アトラス江戸川アパートメント」や「アトラス国領」に匹敵する秀逸マンションだ。

 「一団地の住宅施設」の解除を行い、地区整備計画を制定し、さらに容積率を200%確保するため、マンション建替え円滑法に基づく組合施行では初めてとなる公道の付け替えを行なった。

 全体敷地の中央に付け替えた公道を配し、この道路を核として建物をセットバック、かつ雁行させ、両側に並木や植込、ガーデンカフェ、キッズルーム、オーナーズラウンジといった共用施設を配置したのが最大の特徴。

旭化成不動産レジデンス道を中庭化したマンション(2013/7/25)

中堅の星モリモト 免震&長期優良「カワサキ・ミッドマークタワー」

 中堅デベロッパーとしては一人大手と互角に戦っているモリモト。大和ハウス工業と共同で分譲した「カワサキ・ミッドマークタワー」もなかなかいい物件だ。

 川崎駅圏で免震工法を採用しているのは同社の「川崎タワー」に次ぎ2棟目だ。市内の長期優良住宅としては川崎市住宅供給公社の「川崎ケートタワー」に次ぎ2物件目だ。免震でかつ長期優良住宅というのは三菱地所レジデンス・鹿島の「ザ・パークハウス晴海タワーズ」と、三井不動産レジデンシャル「パークタワー東雲」、野村不動産「プラウド大宮」、三井不動産レジデンシャル「パークホームズLaLa新三郷」しかないはずだ。今回が5物件目になる。

モリモト・大和ハウス「カワサキ・ミッドマークタワー」首都圏で5物件目 免震で長期優良住宅(2013/8/2)

食洗機は必需品 フージャースコーポ「デュオヒルズ府中多摩川」

 立地にはやや難はあるが、働く女性・子どもに優しいマンションとしてフージャースコーポレーション「デュオヒルズ府中多摩川」をあげる。京王線聖蹟桜ヶ丘駅からバス7分・徒歩6分の全187戸で、坪単価は138万円。設計・監理・施工は長谷工コーポレーション。

 単価でも分かるように〝贅肉をそぎ落とした〟マンションではある。しかし、その一方で①ドアスコープは大人用と子ども用の2カ所に設置②ドアノブはメーカーと共同開発したユニバーサルデザインのもの③トイレも含めたドア把手は壁面まで後退④合理的な収納⑤食洗機を標準装備-など、子育てファミリーに配慮した住戸プランを盛り込んでいる。シャトルバス(月額700円負担)が運行される。

 嬉しいのは、同社としては初めて食洗機を標準装備したことだ。お金持ちは食洗機がオプションだろうと標準装備だろうとあまり関係ないが、忙しい共働きの主婦(あるいは主夫)にとって食洗機は必需品だ。

フージャースコーポ 女性・子どもに優しい「デュオヒルズ府中多摩川」(2013/9/19)

新川崎と鹿島田をつなぐ 三井不レジ「パークタワー新川崎」

 三井不動産レジデンシャル「パークタワー新川崎」が駅前再開発の好物件。曲がりくねった道を歩かなければならなかった「新川崎」「鹿島田」の2駅を新設のペデストリアンデッキで結ぶことによって利便性を飛躍的に高めた。

 日本初のマンション各住戸内に設置する蓄電池・HEMS 連携システムを全戸に導入。居住者同士の交流を育む「防災」「エコ」「多世代居住」「コミュニティ」「ユニバーサルデザイン」などのテーマを企画に反映している。「CASBEE川崎」の最高ランク「S」も取得。単価もリーズナブルなものだ。

商・住一体の三井不動産レジデンシャル「パークタワー新川崎」(2013/10/3) 

相鉄不動産が調布の一等地で再開発「グレーシア調布」

 

 電鉄(系)会社の攻勢が加速している。相鉄不動産もその1社だが、京王線調布駅前の一等地の再開発マンションを手掛けるとは夢にも思わなかった。どうして同社が名乗りを上げたかその経緯はわからないが、相鉄沿線だけではなく都内への鉄道の乗り入れ、開発事業の強化の一環だろう。

 設備仕様は、住居内の水すべてを浄水する相鉄ピュアウォーターの「良水工房」が標準装備されるほか、グレードアップ仕様のレンジフード、ミストサウナが採用される。キッチンカウンターはフィオレストーンで、玄関収納、引き戸などはすべてソフトクローズ機能付き。単価は300万円を切っており、早期完売は間違いない。

相鉄不動産 調布駅前の一等地で再開発マンション(2013/10/3)

電鉄(系)会社の攻勢 京阪電鉄・京阪電鉄不「品川タワーレジデンス」

 電鉄会社の攻勢は相鉄不動産の項でも書いたが、関西の京阪電鉄・京阪電鉄不動産も首都圏のデベロッパーにとっては手ごわい相手になりそうだ。「品川タワーレジデンス」のレベルは高く、商品企画力は大手デベロッパーと互角と見た。売れ行きがいいのも当然だ。

 居室の天井高は最高約2.7mで、最高価格住戸の廊下幅は約1.5m、腰壁は突板。専有部のインテリア・内装デザインコーディネートは、髙橋氏が「一目見てほれ込んだ」という鈴木ふじゑ氏。

 野球ファンの記者は「近鉄」「阪急」「阪神」「南海」のことなら少しは知っているし、首都圏マンションも結構見学している。同社については物議をかもした「京都タワー」の事業主とは知っていたが、こんな素晴らしいマンションを供給する力があるとは全然思わなかった。

「関西」電鉄会社の矜持を見た 京阪電鉄・京阪電鉄不動産「品川タワーレジデンス」(2013/11/10)

 青木茂建築工房 リファイニング「千駄ヶ谷緑苑ハウス」に見学300人

 リノベーションマンションが話題を集めているが、青木茂建築工房(主宰:青木茂首都大学東京特任教授)が設計・監修を担当する再生マンション「千駄ヶ谷緑苑ハウス」の解体現場見学会に300人も詰めかけたのには驚いた。

 築43年の旧耐震賃貸住宅・事務所ビルを分譲にリファイニングしたもので、行政、不動産、設計事務所、研究者らが見学に押し掛けた。リファイニング建築とは同社の登録商標で、従来のリフォームやリノベーションよりさらにレベルの高い安全性を確保し、トレンドを見据えたデザインを施した再生手法のことだ。今後、さらに注目を集めるかもしれない。

 青木茂建築工房は、「日経アーキテクチュア」(2013/10/10)の「発注したい設計者・施工者ランキング」の設計者好感度ランキングで17位にランクされている会社だ。

千駄ヶ谷のリファイニング建築に見学者300人(2013/11/12)

子どもに個室必要ない? 三井不レジ他「パークシティ大崎 ザ タワー」

 驚嘆のモデルルームを設けたのが三井不動産レジデンシャル他「パークシティ大崎 ザ タワー」だ。各界のスペシャリスト5名がコンセプターとして参画しており、様々なアイデアを反映させながら都心での理想的な子育て環境を提案したものだ。

 モデルルームの広さは約70㎡。基本2LDK(主寝室約6.3畳大、洋室5.5畳大、キッチン約3畳大、リビング・ダイニング約17.0畳大)のプランを1LDKに変更したもので、リビングに隣接した洋室をオープンにし、子ども部屋として提案していた。

 リビングの隣に子ども部屋を設けるなんてありえないと思ったが、小さい子どもは個室など必要ないし、家族と一緒に過ごす時間を増やす提案は理解できる。今後の商品企画の参考になるはずだ。

街の価値を評価したい三井不動産レジデンシャル他「パークシティ大崎 ザ タワー」(2013/11/27)

職人不足を反映 大京・近鉄不「ライオンズ港北NTローレルコート」

 環境共生に力を入れたマンションとして大京・近鉄不動産「ライオンズ港北ニュータウンローレルコート」を選定した。パッシブデザインとスマートシステムを融合したのが最大の特徴だ。大きなビオトープを設置しているのもいい。

 このマンションのもう一つの特徴は、7階建てであるにもかかわらず、工期が通常より1.5倍の22カ月もあることだ。同社は「通常はこの程度のマンションなら15カ月ぐらいかもっと早く竣工できるが、工期を長くとることで施工会社も余裕をもって職人を手配できる。工期を長くしてコストがアップしたわけではない。事前の検査もそれだけ十分できる」と説明した。職人不足が深刻化するなか、このような逆手をとった手法が増えるのではないか。

大京・近鉄不動産 環境共生に力入れた「港北」(2013/11/28)

住友不動産が大攻勢  「シティテラス加賀」

 どちらかと言えば〝わが道を行く〟路線を敷いてきた住友不動産だが、このところの広報活動は目をみはるばかりだ。マンションの記者発表会は今年後半だけで「武蔵小杉」「高田馬場」「晴海2丁目」と立て続けに3回行い、戸建ての「渋谷」と竣工見学会の「シティテラス加賀」を合わせると5回も実施した。

 回数の多さだけではない。発表会には同業他社をはるかに上回る40~50人の記者を集めて圧倒しているし、「加賀」の見学会では、同社製品企画室シニアエンジニア・山田武仁氏が予定の1時間を40分も上回る熱のこもった〝独演会〟を演じ、寒さを吹き飛ばした。 

住友不動産「シティテラス加賀」山田氏が独演会商品企画を熱く語る(2013/12/10)

 

 

 

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