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2015/12/15(火) 00:00

村野藤吾の代表作の一つ 目黒区総合庁舎を見学

投稿者:  牧田司

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目黒区総合庁舎

 わが国の建築家村野藤吾(1891~1984)の代表作の一つ目黒区総合庁舎を見学する機会に恵まれた。1966年に竣工し、千代田生命保険の本社ビルとして使用開始され、総合庁舎としては改修が施されたのち2003年1月から「開かれた庁舎」として再生・利用されているものだ。

 詳細は同区のホームページでも公開されているが、建物の内外に村野や職人、美術家のこだわりが垣間見られる。とにかく写真を見ていただきたい。

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エントランスホール(ホールは中央を中心に非対称になっている。左側側は建物の外に柱があり、右側は水を張った床と柱があり、その外側に水盤・庭園がある。天井には明り取りがある。壁にポスターなどは一切張らず、時々コンサートなどが行われるそうだ)

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3階部分から中庭、茶室を望む(縦の格子はアルミ製)

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らせん階段(正確に丸くしているのではなく、フリーハンドで円を描いているのがわかる)

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茶室(もちろん一般の人も利用できる)

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会議室の床と巾木(カバ桜か、チェリー材か。遮音対策のために床と壁はゴムのようなもので遮断されている)

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喫茶室の壁(デザインは当時のままで、腰壁も無垢材が使われていた)

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本館と別館をつなぐ渡り廊下(以前は電車と同じような蛇腹が使用されていたという)

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庇足元の「石」(これも意味があるそうだ。広場にはヘンリー・ムーアの作品もあるそうだが、見逃したか)

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隣接する中目黒しぜんとなかよし公園から見た庁舎(この公園ももとは敷地の一部だった)

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公園内に設置されている「平和の石」。昭和61年、広島市から寄贈されたもので、被爆した旧広島市庁舎の階段の一部

 

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