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2017/07/20(木) 14:30

三井不動産 ロジスティクス事業拡大 28棟、延床240万㎡、投資額4,000億円に

投稿者:  牧田司

船橋Ⅱ外観.jpg
「MFLP船橋Ⅱ」完成予想図

 三井不動産は7月20日、「三井不動産ロジスティクスパーク」(MFLP)6棟の開発を決定し、2012年の事業開始から稼働中の13棟を含め開発・運営施設数は28棟・総延床面積は約240 万㎡、累計総投資額は約4,000億円に達する見込みと発表。船橋・羽田エリアでは街づくり型ロジスティクスパークの開発を始動させる。

 新たに開発を進めるのは、「MFLPつくば」(つくばみらい市、約25,500㎡、2018年3月竣工予定)」、「MFLP川口Ⅰ」(川口市、約54,100㎡、2019年4月竣工予定)、「MFLP船橋Ⅱ」(船橋市、約225,000㎡、2019年10月竣工予定)、「MFLP羽田」(大田区、約84,400㎡、2019年6月竣工予定)、「MFLP川崎Ⅰ」(川崎市、約26,900㎡・約14,600㎡、2019年9月竣工予定)、「MFLP大阪Ⅰ」(大阪市、48,300㎡、2020年4月竣工予定)。

 同社は、グループ中長期経営計画「イノベーション2017」でロジスティクス事業を積極的に展開していくとしており、今後も年間4棟、400億円くらいを継続して投資していく。

◇       ◆     ◇

 同社常務執行役員ロジステックス本部長・三木孝行氏は、この日行われた記者説明会で約1時間にわたって話した。

 この中で「当社の強み」「後発の強み」「先進的商品企画」「入札に頼らない」「土地が安い」「競合しない」「稀有な立地」「得難い土地」「信じられない用地」「二度と手に入らない」「金額で勝負しない」などと、いつもマンションの取材をしている記者にとって〝信じられない〟文言が次々発せられた。

 記者はロジスティクスについては全くの門外漢だが、国土交通省の「新たな時代の都市マネジメントに対応した都市公園等のあり方検討会」(座長:進士五十八 福井県立大学学長)を傍聴して、物流倉庫も都市公園、緑、オープンスペースと関係が深いことを知った。

 後発の同社がここまで急激に事業を拡大させられたのも、従来の「物流業」「倉庫業」はそれだけ多くの課題を抱えており、同社はその「問題解決」に新しい発想で提案・応えてきたからだろうと思う。三木氏が「世の中にない」と話した大阪府茨木市の「屋上テラス」を設けた「MFLP茨木」、「これまで皆無」と自賛した外観デザインを重視した「MFLP船橋Ⅰ」もそのような発想から生まれたものに違いない。

 でなければ「稀有な立地」「二度と手に入らない」用地が「競合しないで」買えるわけがない。同社の同事業部にはかつてマンションの用地取得を担当していた方がいる。その方が会うといつも「高くて買えない」とぼやいていたのを思い出す。きっと足を棒にしても買えないのだろうと想像すると、声を掛けるのも気の毒に思った。マンションとロジスティックスの用地取得はなんという違いだ。信じられない。

羽田外観パース.jpg
「MFLP羽田」完成予想図

 

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