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2023/09/22(金) 12:37

優勝は「Solafune」 サンフロ「FRONTIER PITCH TOKYO for Startups 2023」

投稿者:  牧田司

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「FRONTIER PITCH TOKYO for Startups 2023」

 サンフロンティア不動産は9月21日、同社が中心となって今年6月に立ち上げた〝東京を世界一スタートアップしやすい都市にする〟ことを目指すプロジェクト「START-UP FRONTIER TOKYO」のキックオフイベント「FRONTIER PITCH TOKYO for Startups 2023」を9月15日に開催し、優勝企業に「株式会社Solafune」を選定したと発表した。

 「FRONTIER PITCH TOKYO for Startups 2023」は、これからの日本社会・経済を牽引していくスタートアップ企業を対象に、「実現したい日本の10年後の未来」をテーマに、ビジョン(熱意)/ビジネスモデル(市場性)/独創性・新規性/実現性/アイディア力を審査基準としたコンテスト。応募総数は160社以上にのぼり、本選出場を果たした企業8社によるピッチにより「Solafune」が選ばれた。

 「Solafune」は、〝Hack The Planet″(地球上で起こるあらゆることを解析するという意)をミッションに掲げ、衛星データや地理空間情報を活用し、地球規模の課題に取り組んでいる点が高く評価された。優勝賞品として、セットアップオフィスの1年間無償利用権(1,140万円相当)が贈呈された。

 同社代表取締役社長・齋藤清一氏は「どの企業が優勝しても間違いがないぐらいでした。各企業が世界を見据え、社会課題解決に向けた思いや、ビジョンを実現したいという想いを掲げ、その夢の力を感じました。改めて、夢の力は世の中を進化させていく原動力になると強く実感しました」とコメントしている。

◇        ◆     ◇

 上段は、同社のプレス・リリースの引き写しだが、リリースを読む前に、添付されていたイベントの模様のアーカイブを視聴した。与えられたプレゼン時間は5分間。最初に登壇した「Solafune」の20代の方は、アフリカのコンゴではコバルトの違法採掘が重大な問題になっていること、モザンビーク、カメルーンなど世界40か国と取引があること、経産相の海外出張に同行したこと、イスラエル大統領と面談したこと、出張中にウクライナ戦争に巻き込まれたこと、FBIと同等の解析力があること、社内言語は英語であることなどを早口でまくし立てた。

 後に続く方も同様だった。記者は、プレゼンは審査員に分かりやすく伝えるためには、テーマは3つか多くても5つに絞り、繰り返し話すべきだと思っているのだが、全然そうではなかった。

 これには驚いたのだが、記者の全く知らない世界の現状と未来を教わったことに感謝したいし、夢は大きく、グローバルで数十兆円とか数百兆円の市場に挑戦する意欲はとても頼もしく思えた。今回のようなイベントを行ったサンフロンティア不動産にも拍手喝采を送りたい。

 参考までに。日本貿易振興機構(JETRO)が発表した米国の2022年のベンチャーキャピタル(VC)投資総額は1,984億ドル(約29兆円)で、一方、ベンチャーエンタープライズセンター(VEC)によると、わが国の2022年度のベンチャーキャピタル投資金額は3,220億円(前年度比198億円減)だそうだ。桁違いだ。

 

 

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