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2023/06/24(土) 12:15

元気はつらつ三菱UFJ 強豪のミサワ東京を逆転で下す ジャイアント・キリング演出

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花形桃子監督(ウサギは会社のマスコット)

三菱UFJ不動産販売6-5ミサワホーム東京

                     
三菱UFJ不動産販売    
ミサワホーム東京    

 

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ミサワ東京 植松

 1974年の春の甲子園、人口わずか1万数千人(当時)の徳島県の田舎町から出場した、部員わずか11人の元近鉄の蔦監督率いる池田高校があれよあれよという間に勝ち進み準優勝し、「さわやかイレブン」の流行語を生んだように、ラグビー日本代表がW杯で南アフリカに逆転勝ちしたように、サッカー日本代表がW杯でスペインを下したのと同じだ。通算成績が33勝59敗、勝率0.359の三菱UFJ不動産販売が、第30回大会の準優勝チームで、通算70勝61敗、勝率0.534のミ強豪サワホーム東京に逆転勝ちするというジャイアント・キリングをやってのけた。

 記者は試合をみたのはほんの一部。ミサワ東京の先発はエース植松。4年前と比べるとやや太ったように見えたが、相手は明らかに〝格下〟。すいすい投げるだろうと予測した。対する三菱UFJは高橋。初めて見る投手だ。ストレートには威力があったが、ミサワ打線を封じるのは難しいと読み、そのまま他の試合の取材に向かった。

 そして、ミサワが逆転負けを喫したのを三井不動産リアルティ安西監督から知らされた。

 どうしてミサワが敗れたのか。本日(24日)、ミサワ岡崎監督と電話で話し合った。監督は「悔しかった。わたしの采配ミス」とし、おおよそ次のように語った。

 ミサワの先発は植松。初回、双方の失策などから1点を取り合い、その後、ミサワがリードして迎えた最終回に投げたのは新人の仙台育英のレギュラーショート澤田(対戦したことがあるタウングループ・高坂GMが絶賛した)。澤田は3四死球を与え、満塁から相手の1番・後藤に走者一掃の適時打を打たれた。

 岡﨑監督は「チームの歴史を背負っているうちには勝たなければというプレッシャーがあった。4番の井町はコロナで欠場。最終回は古市投手も用意していたが、澤田は本職ではないが球に威力があるので投げさせた。マウンドが合わなかったようで、ロージンを渡さなかったわたしのミス(大宮健保グラウンドはほとんどフラットに見える)」と悔やんだ。

 今年の大型新人4人のうちこの日の試合に出場したのは澤田のみ。その澤田が敗戦投手になるとは…何と皮肉なことか。(澤田、これきしのことにへこたれるな)

 さて、勝利した三菱UFJ不動産販売。記事にも書いたが、第31回大会に4勝し決勝トーナメントに進出している。相手次第で1つ2つは勝てるかもしれないが、予選とはいえRBA大会で4勝するのは容易ではない。

 なぜ4勝も挙げることができたか。記者は女性監督の就任にあるとみている。野球の知識があるとは思えない小野寺由莉さんが監督に就任したことで、チームは一変した。みんな元気はつらつ。野球を楽しんでいた。チームの〝出ると負け〟の歴史などはゴミ箱に捨てたのだろうと思った。

 今年は、監督が変わったようだが、女性には変わりはなかった。名前は「花形桃子」。本人は「わたしは監督兼会社の広報担当で人事部です」と自己紹介し、大型新人も補強したと語った。

 〝花形〟がチームに変革をもたらした。負け癖を知っているのは黒幕・加藤くらいだろう。加藤はメンバーにプレッシャーを与えないよう、相手が強豪であるとか、チームが〝出ると負け〟とか〝貯金チーム〟と呼ばれていたことなど伝えていないはずだ。

 花形監督の微笑と、ピエロに徹する加藤の背後にはどす黒い戦略が見え隠れする。「戦争は平和なり 自由は隷従なり 無知は力なり」(ジョージ・ウォーエル「1984年」)

 三菱UFJの次戦はタウングループ。プレッシャーがかかるのはタウンだ。高坂GMの鉛のように重い「優勝だ」の圧力にナインが屈する場面もありと見た。

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先発の高橋

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大型新人の加藤

 

 

 

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