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2023/12/09(土) 15:09

緑被率43%(分譲棟) ランドスケープが最高 JR東日本・野村不「MEGURO MARC」

投稿者:  牧田司

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「MEGURO MARC(目黒マーク)」

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 JR東日本ビルディング、ジェイアール東日本都市開発、野村不動産は12月8・9日、品川区西五反田で開発を進めてきた複合開発「MEGURO MARC(目黒マーク)」が2023年10月16日に全棟完成したのに伴う〝まちびらき〟を開催した。今後は一般社団法人MEGUROMARCが街区と周辺エリアのエリアマネジメント活動に取り組んでいく。

 「MEGURO MARC」は目黒駅から徒歩9分、品川区西五反田3丁目に位置する敷地面積約2.2haのJR東日本グループ社宅跡地に完成した、オフィス・商業棟、賃貸住宅・保育所棟、分譲マンション棟の3棟からなる複合開発。3棟のほぼ中心部に1000㎡超の「GARDEN」を設置し、多摩産材ヒノキによる直径2.3m超のツリーサークルを備えた28本のカツラを植樹しているほか、3敷地一体で緑豊かな環境を整備した。生物多様性に配慮した「ABINC(一般社団法人いきもの共生事業推進協議会)」の認証を取得している。

 8日行われたまちびらきセレモニーでは、事業者を代表して東日本旅客鉄道マーケティング本部 まちづくり部門長・髙木浩一氏が「1996年の地区計画策定から27年が経過する。コンセプトは、樹木々に囲まれた広場を中心に、世代を超えた人々が集うつながりの街をつくること。『目黒MARC』の〝MARC〟には回って繋がるという想いを込めた。作って終わりというのではなくて、時代の変化、環境の変化に寄り添いながらエリアマネジメントによって居心地のよい日常とワクワクする非日常を演出し、安心で魅力ある街づくりを進めていく」と挨拶した。

 また、野村不動産事業創発本部長常務執行役員でもある梶貴之氏は一般社団法人代表として「3棟の基点としてこのような中庭・広場GARDENを整備したことを誇りに思う。『MEGURO MARC』は働く方々、住まう方々がこの中庭によって出会いが生まれ、接点が生まれ、温かい輪ができることを期待している。本日はわれわれが大切にしている風景、育んでいきたい雰囲気、風土を味わっていただきたい。今後、われわれも大きな責務を果たしていく」と語った。

 セレモニーでは、賃貸住宅棟に併設されたポピンズナーサリースクール目黒・上大崎によるポピンズキッズコンサートも行われ、2~5歳児の園児25人は「きらきらぼし」と「小さな世界」を披露した。

 「JR目黒MARCビル」は13階建て延床面積約約38,710㎡、事業主はJR東日本ビルディング、設計は日建設計、施工は竹中工務店、鉄建建設。JR東日本などが入居する。

 「目黒MARCレジデンスタワー」は、24階建て延床面積約18,560㎡の194戸の賃貸住宅棟(保育所併設)。事業主はジェイアール東日本都市開発、設計・施工は竹中工務店。

 「プラウドタワー目黒MARC」は、32階建て延床面積約36,630㎡の分譲マンション棟で全301戸。事業主は野村不動産・ジェイアール東日本都市開発、設計・施工は竹中工務店。全戸完売済み。

 一般社団・MEGURO MARCは、街区の敷地管理者のJR東日本ビルディング、ジェイアール東日本都市開発、プラウドタワー目黒MARK管理組合、エリアマネジメント活動の拠点となる施設を保有する野村不動産(ジェイアール東日本都市開発との共同所有)を正会員とし、街区居住者、ワーカー、活動に賛同する人も無料でメンバー登録でき、シェアスペースの利用(有料)も可能。

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髙木氏(左)と梶氏(背後はカツラ)

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GARDEN

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◇        ◆     ◇

 ランドスケープデザインが素晴らしい。どの位置からでも豊かな緑が途絶えることはない。分譲マンション棟だけの緑被率は43.4%に達している(全体では37%)。全ての樹木には名札も付いている。

 カツラの樹木は現在、樹高5~6mだが、20mくらいに育つはずで、ハート形のかわいい葉っぱをたくさんつけ、秋は紅葉する。ツリーサークルの高さも、園庭になる提供公園側は園児座れるよう低くし、だんだん高くする配慮もなされている。

 分譲マンション棟のフォルムも美しい。360度のラウンドバルコニーの施工には竹中工務店の技術が注ぎ込まれているとも聞いた。坪単価650万円超は高いと思ったが(今となっては安いか)、基本性能・設備仕様レベルが評価されたのだろう。

 エリアマネジメントの取り組みについて。同社がエリアマネジメント部を創設したのは2020年ということだが、それ以前の2014年の「ふなばし森のシティ」が端緒で、2018年の「Be ACTO」、2020年の「ACTO日吉」、2021年の「南山BASE」、2022年の「ACTO亀戸」が誕生した。

 「Be ACTO」に関連する同社と埼玉大学の共同プログラム「推しの木図鑑」も最高に素晴らしいと思っているのだが、記事は期待したほど読まれていない。なぜだ。

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「プラウドタワー目黒MARC」

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エリアマネジメント会員も利用できるHALL

読みだすと止まらない あらゆる関係者にお勧め 野村不&埼大「推しの木図鑑」(2023/6/24)

天井高2700ミリ 全戸ワイドスパンに高い評価 野村不・JR東日本都市開発「目黒」(2022/7/24)

 

 

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