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2024/01/20(土) 14:55

典型的な「町家造り」の一角 コンパクト中心のプラン的中 ポラス「本川越」

投稿者:  牧田司

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「ルピアコート本川越ステーションビュー」模型

 ポラスグループ中央住宅が分譲中のマンション「ルピアコート本川越ステーションビュー」を見学した。駅前の商業地域に立地するコンパクトタイプ中心の全113戸で、昨年8月から分譲されており、これまで約50戸が成約済み。多様な需要層のニーズを取り込んでいる。

 物件は、西武新宿線本川越駅から徒歩2分(東武東上線川越市駅から徒歩7分)、川越市新富町2丁目の商業地域(建ぺい率80%、容積率400%)に位置する12階建て全113戸。専有面積は33.86㎡~59.49㎡、価格は2,600万円台~6,100万円台(最多価格帯4,500万円台)、坪単価は330万円弱。施工は川村工営。竣工予定は2025年2月中旬。売主は同社(事業比率95%)のほか三信住建(同5%)。販売代理は東京中央建物。

 昨年8月から分譲されており、これまで来場者は約200組、約50戸が成約済み。約4割が地元需要で、都内23区からの反響も15%。単身者、DINKS、シニア、セカンド・投資需要など多様なニーズを取り込んでいるのが特徴。

 現地は、駅前の金融機関所有地跡地。約260の店舗が立ち並ぶ「蔵造りの町並み」へ続くクレアモールに面しており、丸広百貨店、西武本川越ぺぺ、イトーヨーカ堂などに近接。

 敷地は、東西軸が約100m、南北実が約5.6mの細長い形状で、住戸は全て南向き。南側敷地は丸広百貨店の4階建て駐車場。住戸プランは1スパンの33.86㎡の1LDK以外は40㎡台以上のワイドスパンの2LDKが中心。

 主な基本性能・設備仕様は、二重床・二重天井、リビング天井高2450ミリ、床暖房、ハックカウンター・食器棚、Low-Eガラス、ガス衣類乾燥機「乾太くん」、物干しポール、タオル掛け2か所、オリジナル抗ウイルス・抗菌床材など。

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モデルルーム

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物干しポール(左)と「乾太くん」

◇        ◆     ◇

 城下町によくある「町家造り」の立地・敷地形状の特性を考慮したプランであるのが味噌だ。駅に近く、生活利便施設に事欠かないのでファミリー層の需要もありそうだが、敷地は〝ウナギの寝床〟のような形状で、南側には4階建ての駐車場が迫っている。商業地立地なので、同等の建物が建てば日照・採光は遮られるリスクもある。購入に二の足を踏む人もいそうだ。 そのため、住環境より利便性を重視する単身者やDINKS、シニアなどにターゲットを絞り込み、南側に高い建物が建っても賃貸に回せそうなプランにしたのだろうと思う。

 設備仕様レベルが高いのも特徴だ。歩留まり率の高さ(44.2%)にそれが現れている。同社マインドスクエア事業部マンションディビジョンDv営業企画課課長・湯村元昭氏は「他の物件と比較されるお客さまが『ここが一番いい』と戻ってこられる」と話した通りだ。細かいことだが、「乾太くん」や食器棚、物干しポールを標準装備とし、タオル掛けをきちんと2か所設けている郊外マンションなどないはずだ。

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クレアモールに面した現地東側(左)と西側

東上線初のZEH-M「本川越コエドテラス」など3物件181戸販売順調日本エスコン(2022/10/18)

 

 

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