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2024/03/16(土) 09:19

新京成線五香駅圏で17年ぶり ウルトラファインバブル装備 坪単価250万円超 ポラス

投稿者:  牧田司

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「ルピアコート松戸五香」

 ポラスグループ中央住宅は3月15日、 「ルピアコート松戸五香」のメディア向け見学会を開催し、3月16日に契約開始する第1期10戸は9戸に申し込みが入ったと発表した。新京成線五香駅圏では17年ぶりのマンション供給で、同社の18番「ピアキッチン」のほかZEH-M Oriented認定、ウルトラファインバブル、顔認証システムを採用しているのが特徴。

 物件は、新京成線五香駅から徒歩2分、松戸市常盤平5丁目の近隣商業地域・商業地域に位置する11階建て全38戸。専有面積は54.88~84.40㎡、価格は3,900万円台~8,000万円台、第1期(10戸)の坪単価は252万円。竣工予定は2025年2月中旬。売主は同社のほか三信住建。施工は川村工営。販売代理は東京中央建物。

 現地は、幅員約6mの南側道路と北側のサンロード五香商店街に接道。建物は全戸南向きで1フロア4住戸。主な基本性能・設備仕様は、ZEH-M Oriented認定、二重床・二重天井、リビング天井高2400ミリ、食洗機、リビング床暖房、Low-Eガラス、ピアキッチン(27戸)、食器棚・収納、ウルトラファインバブル給湯器、顔認証システム、浴室タオル掛け2か所、変身クローク、アクンダナ、片寄マイギャラリーなど。平均面積は72㎡。

 昨年11月からエントリーを開始しており、これまでの反響数は200件超、1月20日からオープンしたモデルルーム来場者は約60件、3月14日から契約開始した10戸には9戸の申し込みが入った。五香駅圏でのマンション分譲は、三交不動産「サンマンションアトレ五香」(77戸)以来17年ぶりという。

 同社マインドスクェア事業部マンションディビジョンDv営業企画課課長・湯村元昭氏は「今期の予定契約戸数は前年度比30%増の約420戸。用地仕入れが厳しく、工期の延長、労務費の上昇などの影響が顕著で、前半は苦戦が続いたが、競合物件などの価格が上昇し、割安感が出たことから好調に転じた。千葉県では久々の分譲だが、市場は読めている」と語った。

 また、同事業部マンションディビジョンDv事業推進係リーダー・宮本理圭氏は「駅から徒歩2分の南向きと豊かな緑環境を掛け合わせたコンセプト『千載一遇』にふさわしい外観デザイン、商品企画にした。ピアキッチンタイプを27戸用意したほか、ZEH-M、ウルトラファインバブル、顔認証などで差別化している」と話した。

 販売代理の東京中央建物プロジェクトリーダー・郡誠氏はいくつかの競合物件を紹介しながら、「来場、申込者は地元の30~40代が中心。ピアキッチン、アクンダナなど゛の人気は高く、これから真価が問われる」と気を引き締めていた。

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ピアキッチン

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ピアキッチン

◇        ◆     ◇

 モデルルームを見学する前、坪単価は220万円と予想していた。五香駅に降り立ったのは午後2時過ぎ。取材時間まで1時間あったので、駅前の「日高屋」に入った。ビール310円と何かを食べても1,000円でお釣りが出る店だ。

 昼食時間がとっくに過ぎていたのに33席は満席で少し待った。記者の後からも数人が入ってきた。これには驚いた。五香を過小評価しすぎたと感じ、単価も240万円に上方修正した。(宮本氏に聞いたら、五香駅の1日当たり乗降客数は2.3万人で、新京成線の乗り換えがない駅では№1とのことだった)

 実際の単価は10万円高かったが、これはピアキッチンを70%以上の住戸に採用し、ウルトラファインバブル・食器棚を標準装備しているので当たらずとも遠からず。

 皆さんはウルトラファインバブルの威力を知っているだろうか。記者はもう20年以上も昔から、タカラレーベン(MIRARTH)が採用しているのでよく知っている。どうして他社は採用しないのか不思議に思っていたが、最近では東急他「ドレッセタワー新綱島」、大和地所レジデンス・三菱地所レジデンス「ヴェレーナシティ鎌倉深沢」でも同様のものが採用されていた。

 この日も、同社女性スタッフが実演してくれた。YUSKINを手に塗って、左側の普通の水道水で洗ってもなかなか落ちなかったのが、右側のウルトラファインバブルで洗ったらすぐ落ちた。YUSKINは白色なので、美しい女性の手ではその差がよく分からないので、記者の万年筆のインクで試してもらった。結果は同じだった(皆さんも試していただきたい。インクは水で洗ってもなかなか落ちない)。この威力はマンション単価にして1万円以上、20坪で20万円の価値があると思うがどうだろう。(顔認証は同業他社も結構採用している)

 それにしても、興味深いのはデベロッパーの郊外進出だ。17年ぶり供給というのは、つい先日見学した野田市のJR西プロパティーズ「プレディア梅郷ステーションフロント」(48戸)も、中央日土地の「バウス我孫子天王台」(89戸)もそうだ。を見学したばかりだ。NTT都市開発他「ウエリス三浦海岸」(237戸)は13年ぶりの同駅圏での分譲で、三井不動産レジデンシャルは、取手市で10年ぶりという「パークホームズ取手」(53戸)を分譲開始した。〝みんなで渡れば怖くない〟-バブルでないことを祈ろう。

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左は普通の水道水、右がウルトラファインバブル(水道水では落ちないインクが分かる)

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現地

野田市内で17年ぶりマンション坪単価200万円JR西プロ「梅郷」(2024/3/9)

絶景かな 日本の道100選のさくら通りに近接 総合地所「ルネ常盤平さくら通り」(2017/10/21)

 

 

 

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