総合地所は10月19日、新京成線常盤平駅圏では8年ぶりのマンション供給となる「ルネ常盤平さくら通り」の竣工記者見学会を行った。「日本の道100選」にも選定されている美しい桜並木「常盤平さくら通り」から一歩入った全55戸で、坪単価は168万円。すでに13戸が申し込み済み。〝リビング〟〝ナガラ〟〝クローク〟の3つの〝ポケット〟が面白い。
物件は、新京成電鉄常盤平駅から徒歩8分、松戸市常盤平3丁目に位置する9階建て全55戸。専有面積は61.82~78.11㎡、第2期(戸数未定)の予定価格は2,898万~3,978万円(最多価格帯3,300万円台)、坪単価は168万円。建物は平成29年8月31日に竣工済み。設計は長谷工コーポレーション。施工は森組。販売代理は長谷工アーベスト。
現地は、「新・日本の街路樹百景」に選ばれた「常盤平けやき通り」と「日本の道100選」にも選定されている「常盤平さくら通り」に近い住宅街の一角。
建物は、空・桜・緑をモチーフに、ホワイトとウッドカラーのマリオンが印象的な外観とし、プランは子育て世帯を意識した〝リビングポケット〟〝ナガラポケット〟〝クロークポケット〟の3つの〝ポケット〟を作りこんでいるのが特徴。
〝リビングポケット〟は子ども学習ができるスペースを、〝ナガラポケット〟は家事をしながら子どもを見守れる、〝クロークポケット〟は家族みんなが共有できるスペースをそれぞれ設置している。食洗機、床暖房が標準装備。
これまで来場者は約90件、申し込みは13件。来場者の86%が松戸市居住者で、60歳代以上と40歳代がほぼ同数の2割。シニア層の買い替え需要も見られるという。
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新京成線はマンションの見学でよく訪れた。とくに常盤平駅は駅前からほぼまっすぐ伸びるけやき通りと、それと交差するように八柱-五香まで東西に続くさくら並木が圧巻だ。
そんな美しい街でありながら、マンションの供給は8年振りというのにある種の感慨を受ける。後背地には多摩ニュータウンと同じ歴史がある約4,800戸の常盤平団地がある。入居は昭和34年から始まったというから60年近くになる。街の活性化は喫緊の課題だろう。
同社の販売担当者は「桜が咲くころには…」と話した。あと半年だ。1か月に10戸成約すれば完売する。
坪単価については、はやりそうかと思った。実は、見学前に同業の女性記者とばったり出会い、あれやこれやと歓談したのだが、その女性記者の単価予想が当たったら拍手喝采しようと約束した。大外れだった。残念。Doutor Coffeeはタバコが吸えず、平日は夜7時で閉店とは驚いた。
この前、「公園・眺望価値」の記事を書いた。さくらを愛でる、けやき通りを散策する「価値」を富裕層に訴えれば買う人もいるのではないか。隅田川の花火を見るためだけにマンションの一室を買った金持ちもいる。
プランはなかなかいい。似たようなプランは他社も提案しているが、〝クロークポケット〟はバルコニーに面して設けられており、一人籠って何かするのにふさわしいスペースだ。布団だって敷ける。
クロークポケット