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2023/11/04(土) 17:10

地方都市も坪200万円超の時代に突入 総合地所他「ほの国百貨店跡地プロジェクト」

投稿者:  牧田司

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「ほの国百貨店跡地プロジェクト」

 総合地所、大和ハウス工業、阪急阪神不動産は11月2日、愛知県豊橋市の「ほの国百貨店跡地プロジェクト」マンション「HONOKUNI RESIDENCE」のメディア向けモデルルーム見学会を行った。地方都市のマンション市場を知るのが目的で、取材した。駅前の一等地で、坪単価は200万円を突破する模様だ。地方都市も坪200万円を突破する時代に突入したことを実感した。

 物件は、JR東海道本線・飯田線・JR東海道新幹線・名鉄名古屋本線豊橋駅から徒歩6分、豊橋市駅前大通二丁目の商業地域(建ぺい率80%、容積率600%)に位置する敷地面積約2,513㎡、15階建て全156戸。年内に販売開始する第1期(戸数未定)の専有面積は72.07~105.42㎡、価格は未定だが、坪単価は200万円を突破する模様。竣工は2024年10月中旬。設計・施工は長谷工コーポレーション。販売代理は長谷工アーベスト。管理は第三者管理者方式を採用する。

 現地は、地元の人によく知られている市内唯一の百貨店だった「ほのくに百官店」跡地。敷地南側は幅員約50mの駅前大通りに面しており、東側は幅員約15m、北側は幅員約6mの道路に接道。

 建物はL字型で、1フロア南向き8戸、東向き3戸の構成。主な基本性能・設備仕様は、市初のZEH-M Oriented認定、直床、リビング天井高2400~2500ミリ、フィオレストーン・人工大理石キッチン天板、食洗機、Low-E複層ガラスなど。長谷工オリジナルの「UGOCLO(ウゴクロ)」も提案する。共用施設はキッズスペース、コワーキングスペース、ランドリールーム、カフェラウンジ、ゲストルームなど。

 総合地所名古屋支店マンション開発部部長・有本光男氏は、「100戸強の物件が毎年1~2棟供給されている。これまでの物件の坪単価は180~200万円。今回は場所がいいので200万円を超える予定。これまでのエントリー数は600件超。11月11日から集客を開始する」と語った。

 「ほのくに」とは、かつて豊橋は「穂の国」と呼ばれたことに由来する。エントランス部分には市の伝統的な技術である組子デザイン、織物の技がモニュメントとして採用される。

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モデルルーム玄関サイドに置かれた飾り物(豊橋市の伝統的手筒花火を模したもののようだ)

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市の伝統的技術を紹介するコーナー

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 豊橋駅に着いたのは午後2時過ぎ。政令指定都市にしては人通りは少なく、広い道路の割には車の数も少ないと感じた。

 他の地方都市と同じように、加速度的に高齢化が進み、人口も減少しているのではないかと考え、市のデータで調べた。総人口は平成22年国勢調査の376,665人をピークに減少に転じ、令和5年10月1日現在は368,996人。この13年間で2.0%減少。「豊橋市人口ビジョン」(平成27年)によると、2030年の将来人口は359,000~364,000人と予測されている。高齢化率も高まっており、平成27年の24.1%から2030年には28.9%に上昇すると予測されている。

 市は令和3年、「豊橋市中心市街地活性化基本計画」を策定、豊橋駅周辺の約125haを「ストック活用ゾーン」として位置づけ、駅東口と西口周辺を重点整備エリアとし、民間による再開発を促すことを打ち出している。

◇      ◆     ◇

 モデルルームを見学してから現地を確認した。ここも大通リにしては人通りは少なく、通りを横切るには地下歩道を通らなければならないのに、典型的な車優先の街づくりの街を見た。

 すると突然、現地南側の真正面の建物に目を奪われた。白が基調の正統的デザインのその建物は不思議と古い街並みに溶け込んでいた。品格がある。

 この建物が何者であることを確認しないでは取材したことにはならないと、遠回りして現場を確認した。

 工事中の仮囲いのボックスにB3サイズのチラシが入っており、「『住・商・公』複合開発16階建、総戸数110戸の新築分譲マンション 第1期完売御礼 『ザ・ハウス豊橋WEST』第2期先着順受付開始 」と大書きされているではないか。小さな字に難儀しながら読んだ。

 物件概要には、建物は16階建て総戸数110戸。第2期の販売戸数は20戸、専有面積は56.01~98.60㎡、価格は2,770万円~6,370万円(最多価格帯2,800万円台)。竣工予定は2024年5月下旬。売主は中部ガス不動産。事業主は豊橋駅前大通二丁目地区市街地再開発組合。施工は鹿島建設。設計・監理は北山孝二郎+K計画事務所、アール・アイ・エー。竣工予定は2024年5月下旬とあった。隣接する建物は、2年前に竣工した5階までが公共広場、飲食店、図書館、オフィス&行政サービスなどが入居し、6階以上がマンション「THE HOUSE TOYOHASHI」(129戸)だ。

 早速、インフォメーションセンターに飛び込み、来意を伝えたのだが、「物件概要に書かれていること以外には答えられない。写真撮影も不可」と取材を断られた。仕方なく、専有面積と価格が照応するか分からないが、単価をはじいた。最低は163万で最高は213万円だ。

 施工が鹿島で2年前竣工といえば、RBA野球日曜ブロック屈指の好投手遠藤が名古屋勤務に異動になってからしばらくしたころだ。この物件を担当したに違いない。いい仕事をしたものだ。鹿島は今年の大会も決勝を逃し、3回連続の準決敗退となったが、遠藤は今年年末には東京に戻ると聞いている。チームの負担で、3年連続惜敗の厄払いを兼ねた遠藤復帰の歓迎会をやろうではないか。遠藤は不摂生が祟って、もう投げられる体じゃないかもしれないが…。

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現地

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左が現地、右が「THE HOUSE TOYOHASHI」

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駅前から現地を写す

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