ケンコーポ上松
ケン・コーポレーション(87⇒88)5-1 鹿島建設(89)
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 合 計 | |||
:ケン・コーポレーション | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 5 | 5 | |
鹿島建設 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 |
(延長タイブレーク)
鹿島 遠藤
ケンコーポが3年振り18度目の決勝進出-第31回RBA野球大会日曜ブロック準決勝戦ケン・コーポレーション-鹿島建設が10月27日(日)、鹿島柴崎グラウンドで行われ、双方の投手が好投し7回まで0-0で決着がつかず延長タイブレーク(1死満塁で攻防)の末、ケンコーポが5-1で勝利。3年振り18度目の決勝進出を決めた。敵失と越後の2塁打が決定打となった。
先発の上松は6回を投げ、被安打4、奪三振7。再三のピンチを凌いだ。7回から登板した大澤も力で押し延長を含め3つの三振を奪った。
鹿島は惜敗。またしても決勝を逃した。5回から7回まで3度先頭打者が安打で出塁、次打者が送りバントを決め、安打や盗塁などでいずれも一死3塁まで攻めたてたが、後続が凡退。
エース遠藤は6回まで死球2つと味方の失策による走者を3人しか出さずノーヒット・ノーランの好投を見せ、7回に安打を許すまで完璧に抑えたが、最後は自らの失策から大量失点した。
〝投手がよく頑張った〟ケンコーポ越後
ケンコーポ 勝利の瞬間
再三のピンチを凌いだケンコーポに勝利の女神がほほ笑んだ。延長タイブレークの8回、打席は主砲の3番羽中田。前打席は好機に三振していた羽中田が強振した打球はファウルグランドから投手前に転がった。慌てたのかしめたと思ったのか遠藤投手は捕手に悪送球。3塁走者の朝日がホームインして1点。重苦しいケンコーポベンチがはじけた。続く越後は前3打席ともいい当たりの外野フライ。遠藤の球威が勝っていた。今回も完全に遠藤が勝ったが、ふらふらと1塁後方に上がった球は右翼前にポトリと落ち、大きく弾んでファウルグラウンドに転がり2塁打となり2点追加。さらに二死から6番岩野が中堅越え2塁打を放ってこの回一挙5点を奪った。
それまでは、相手エース遠藤に完璧に抑えられ、安打は7回、一死から放った最上の中堅前安打1本に抑えられていた。走者も4回の羽中田の死球、6回の9番朝日の敵失による出塁と、2番大澤の死球による出塁のみだった。
先発の上松は5、6回、先頭打者に安打を許しピンチを迎えたが、最後は力で牛耳った。7回に登板した大澤もいきなり一死3塁のピンチを迎えたが、二者を三振に斬ってしのいだ。
ケンコーポ 先制の場面
鹿島は悔いが残る敗戦。好機をことごとくつぶした。3回、一死から8番遠藤がチーム初安打を放ったが牽制アウト。5回には、この回先頭の4番古和が右中間安打を放ち、続く鈴木(晴)が手堅く送り、6番中原の二塁内野安打で一死1、3塁の好機をつくったが、7番薄田は一塁ファウルフライ、8番遠藤はショートフライに倒れた。6回は、この回先頭の9番島倉の中堅前安打とパスボール、1番渡辺の犠打で一死3塁のチャンスを迎えたが、2番吉岡は三振、3番中野の痛烈な当たりは中堅正面をついた。
〝2度あることは3度ある〟-同じようなシーンは7回もあった。ケンコーポの投手は2番手の大澤。先頭打者の古和は右翼前にしぶとく運び、鈴木(晴)のバントと盗塁で3進、一打サヨナラのチャンスを得たが、中原も薄田はともに三振した。
エース遠藤は球に力があり、制球力も抜群。6回の二死1、2塁のピンチの場面では主砲の羽中田(左打者)を完璧に抑えた。初球は内角低めギリギリのストレートでストライクを取り、2球目は外のボール、3球目はファウル、4球目は外のボールでカウント2-2から5球目に内角低めギリギリのキレのあるスライダーを投げ三振に斬って取った。(ソフトバンク柳田、西武秋山を抑えるのと同じ。攻めの姿勢を見せないと討ち取れない。内角を攻めるのは勇気がいるが、コントロールを間違えなければ抑えられるといういい見本)
ケンコーポ羽中田を三振に斬った場面(捕手は薄田)
ケンコーポ 先制の場面
〇田辺監督 安打は相手が多く3塁を3回踏まれた。うちは3塁を踏めずにいた中で、みんながよく守った。打てると思っていたが、いいピッチャーでした。投手が二枚いたのがストロングポイントになった
〇羽中田主将 何とか勝てました。いいピッチャーでした
〇上松 (ドーム進出について)ここを目標にしてきた。しっかり投げる
〇大澤 (今日の登板)ブルブル、ガクガクでした
〇越後 投手の粘りがあっての勝利。ここまで組み立てがわかってきた。ドームまでに練習を重ね、リードというより上松さんを立てていく。自分は4番なので打たないと
●福本監督 やむを得ない。(好機のスクイズは)考えていなかった。練習などしていない。送りバントが決まったので何とかなると思ったが…(3度も送りバントを決めながら無得点。スクイズはなかったか)
●遠藤 調子はものすごくよかった
●ナイン (昨年活躍した名大卒の新人桑山は? )あいつは〇〇で来なくなった。〝東海の恥〟と書いてよ(桑山さんよ、中日は今年のドラフトで名大卒として初の松田投手を育成で指名したではないか。野球より〇〇を優先するとは情けない。古和を見習え!古和は〇〇と野球の両立を実践しているではないか)
〝本来は俺がエースだったんだ〟ケンコーポ大澤
ケンコーポ岩野(左)と羽中田
この日2安打 気をはいたが…鹿島 古和
福本監督
●鹿島建設アメフトチーム「LIXILディアーズ」マネージャー この日の試合は63-0で圧勝。うちは過去2度日本一になったチーム。野球部へのトレード? それは無理(押味社長!野球部を強化していただきたい。アメフトもサッカーもラグビーもいいが、やはり一番面白いのは野球。グラウンドの資産価値はどれくらいかよく分かりませんが、価値を最大限に生かすためには野球部を強化し、RBA野球大会で優勝することだと思います。遠藤、古和クラスをあと3人くらい補強できれば優勝できる)
△本間監督(清水建設) 偵察? うちは(勝てないとあきらめているのか)次がない。鹿島さんには2番手投手(高島)に負けた。RBA初のゼネコン対決をやりたいが(一人観戦していた)
〝うちはドームが目標。相手はどこでもいい〟清水建設 本間監督
鹿島柴崎グラウンド(天然芝、夜間照明付き、300名収容のスタンド、樹齢100年くらいのケヤキなど…アメフト、ラグビー、サッカーとの併用というが、こんな素晴らしいグラウンドがあるのだからチームは強くならないといけない)