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2015/09/28(月) 00:00

創建 「木組み工法」による神社・仏閣・個人住宅建て替え推進

投稿者:  牧田司

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完成した石山神社

 創建グループの木の城たいせつ(本社:北海道夕張郡、吉村孝文社長)は、プレカット「木組み工法」による石山神社(北海道札幌)の建て替え事業を契機に神社、仏閣の建て替え事業の受注や個人住宅の新築・建て替えを推進していく。9月25日、石山神社の建て替えが完了したのを受けて記者発表会を行った。

 石山神社は、石山が札幌軟石の産出地で、採石職人の安全を祈願するため明治18年に祀ったのが神社創建の由緒とされており、昭和2年に現社殿が完成している。主祭神は天照大御神。

 神社では勧進を募り約4,000万円の予算で建て替えることを決め、伊勢神宮からの譲与材を使用して、毎年行われている秋祭りまでに完成させる条件で見積もりを募ったが、参加5社の提示は面積不足や予算超過などで事業は不可能となった。

 そこで、木の城たいせつ社が予算内で竣工する提案を行い建て替えが実現した。地元材のカラマツを主要構造部に使用し、伊勢神宮からの譲与材を多用。100年以上の使用を可能とするよう、高床基礎、太い柱と梁の軸組工法、積雪に耐える大屋根、防火性能を備えているのが特徴。

 建物は木造平屋建て、建築面積約37坪、契約金額は4,000万円。着工は2015年5月、竣工は同年8月。

 木の城たいせつは、昭和24年創業。地域材を活かした住宅などの請負を行ってきたが、2007年に経営破たん。しかし、同社が建設した住宅のアフターメンテナンスや宮大工の技術を継承すべきという声の高まりで2009年に経営再開。2012年から産地証明付き北海道の無垢材100%住宅の販売を再開している。グループ全体の売上高は約18億円(2014年5月末)。従業員は52名。今年度は神社・仏閣、一般住宅など35棟・件の受注を目指す。

 わが国の神社の数は81,235社(文化庁調べ)あるが、勧進(寄進)が集まりにくく、建築コストの高騰や宮大工不足などから建て替えが難航するケースが多いという。現在、宮大工の技術継承者は全国で100人とも言われている。

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建て替え前の神社

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完成した神社内

◇       ◆     ◇

 記者発表会で、同社の前田雅彦氏が木組み工法による柱・梁の接合の仕方や伊勢神宮の譲与材の使用などについて説明した。

 構造材はカラマツで、接合部を補強する込み栓にはカエデを採用。金物は建基法で定められている継手部分のみ使用したという。前田氏は「金物を遣わなくても強度的には問題ないが、金物を使わない場合は構造計算を行わなければならず莫大な費用が掛かる。一般住宅として確認申請すれば、金物を継ぎ手に使用していなければまず確認はおりない」と現行法の問題点も指摘した。

 伊勢神宮からは13本のヒノキ材の柱などの譲与を受けたが、土中に埋まっている部分の傷みが激しく修復には苦労したという。工場で出た端材はかんなくずにいたるまで袋に入れて石山神社に戻したという。石山神社はそれをお守りなどにするのだそうだ。

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構造材の接合部分について説明する前田氏(手にしているのが込み栓)

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 伊勢神宮の式年遷宮は20年ごとにすべての社殿を建て替えることが知られており、第62回の神宮式年遷宮が平成27年3月に完了した。式年遷宮の際に解体される旧殿の用材は、神宮内やその摂社・末社をはじめ、全国の神社の造営などに再利用される。石山神社もその一つ。

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9月8日に行われた秋季例大祭

 

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