「ファインコート国立シーズナルコート」
三井不動産レジデンシャルの都市型戸建て「ファインコート国立シーズナルコート」「ファインコートつつじヶ丘シェルガーデン」「ファインコート三鷹フォレストプレミア」の3物件を見学した。いずれも植栽・外構に力を入れており、街並み・建物デザインが優れているのが特徴だ。3回に分けて紹介する。
まず「ファインコート国立シーズナルコート」から。
物件は、中央本線国立駅から徒歩20分、またはバス4分バス停から徒歩2分、国分寺市高木町1丁目の建ぺい率40%他、容積率80%の地域に位置する全30区画。土地面積は125.12~132.19㎡、建物面積は95.87~100.37㎡。価格は未定だが、5,000万円台(1,000万円単位)からになる模様だ。全体竣工予定は平成28年02月中旬。構造は木造軸組み工法2階建て。施工はポラテック。販売は12月中旬。
現地の従前は畑で、国分寺市の条例により最低土地面積が125㎡。敷地内の道路を緩やかにカーブさせ、建物はフランク・ロイド・ライトに師事した建築家が設計したかつての国立駅舎をモチーフにしたクラシックモダンのデザインが特徴。近くオープンする「ららぽーと立川立飛」へも自転車で10分くらいだそうだ。
モデルハウスは、専業主婦が自宅で「料理教室」を開くことを想定してウォークスルーミセスドックとDENをセットにしたスペースを提案し、一方で夫の趣味室も設置しているのが特徴。
インターロッキング舗装とオープン外構が特徴
提供公園
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建物は16戸が先行して建築中で、外構・植栽などが出来上がっていないので何とも言えないが、同社が昨年分譲した、やはり戸数が27戸と多かった「ファインコート国分寺日吉町」のように外構・植栽に力を入れていることがうかがわれた。
やや驚いたのは、工法が在来工法で施工がポラスグループのポラテックだったことだ。ポラテックがこれまで施工した一戸建てはたくさん見学しているが、今回のようなシャープなラインを強調した都会的な雰囲気がするデザインは見たことがない。
これは、三井不動産レジデンシャルの物件だから商品企画は同社が主導で進めるのは当然で、そもそもポラスグループが都内城西エリアで戸建てを分譲したケースは皆無だ。三井もポラテックも双方が学べるものがたくさんあったのではないか。
三井不動産レジデンシャルの都市型戸建てはほとんどが2×4工法によるものばかりだと思っていたが、物件を案内してもらった同社 地域開発事業部営業室兼開発室室長・池田篤彦氏は「在来工法を採用しないということではない。これまでも採用してきた」とのことだった。
次に紹介する「ファインコートつつじヶ丘シェルガーデン」も、12月にはモデルハウスが出来上がるという「ファインコート浦和美園」も施工はポラテックだ。三井は埼玉で圧倒的な強みを発揮しているポラスから、ポラスは都心の都市型戸建てでこれまた他社の追随を許さない三井から、それぞれいいところを吸収しようという戦略だと記者は理解した。
そういえば、このところデザインを一新したフージャースコーポレーションは三井の物件をたくさん施工してきた津田産業やエステーホームなどを施工に起用するようになってきた。
アール形状のデザインが旧国立駅舎を思わせる
三井不レジ 都市型戸建て「三鷹フォレストプレミア」 光と風、取り込む(2015/11/9)