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2016/02/12(金) 00:00

隅田川沿いの商・住一体開発 プラン秀逸 三井レジ「パークシティ中央湊」

投稿者:  牧田司

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「パークシティ中央湊」完成予想図

 三井不動産レジデンシャルが分譲中の「パークシティ中央湊」を見学した。八丁堀駅から徒歩6分、東京駅からでも徒歩20分の36階建て住・商一体免震タワーマンションで、昨年12月から分譲が始まっており、分譲268戸に対してすでに160戸が契約・申し込み済みだ。

 物件は、東京メトロ日比谷線八丁堀駅から徒歩6分、中央区湊2丁目に位置する地下1階地上36階建て全416戸(権利者住戸148戸含む)。専有面積は41.13~116.512㎡、第1期3次(戸数未定)の予定価格は4,500万台~2億3,900万円台(最多価格帯8,900万円台)。坪単価は440万円。入居予定は平成30年2月下旬。施工は大成建設。

 現地は、隅田川がすぐそば、面積約1.8haの土地区画整理事業と再開発事業とが一体となって進められている区域内の一角。敷地の東側のC1街区には10階建てマンション(高さ31m)、西側のA街区には高さ71mの建築物(用途未定)が建設される予定で、南側のD1~D4街区も整備されるが、敷地は細分化されているので高層建築物が建つ可能性は低いとみられる。敷地南東側には隅田川につなぐ広場も整備される。

 建物の3階までは店舗(スーパー)と共用施設などで住戸部分は4階以上。住戸プランはすべてがワイドスパンで、40㎡のコンパクトタイプでも間口は約5.1mあり、ほとんどが7~10mかそれ以上。

 外観デザイン監修は光井純&アソシエーツ建築設計事務所、共用部分のデザインは鬼倉めぐみ氏とテキスタイル(布)デザイナーの須藤玲子氏。

 12月から分譲が開始されており、これまでに問い合わせは約4,000件、契約・申し込み済みは約160件。隅田川とその先のリバーシティが望める東向きが特に人気で、南向きは聖路加ガーデン(徒歩約7分)が正面に見える。

 東京建物「Brillia THE TOWER TOKYO YAESU AVENUE(ブリリアザ・タワー東京八重洲アベニュー)」とは販売時期が重ならなかったためか、それほど競合していないという。

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ラウンジ

◇       ◆     ◇

 昨年末に隈研吾氏がデザイン監修した同社の「パークコート赤坂檜町」を見学したばかりなので、どうしても比較してしまうのだが、今回の「中央湊」も素晴らしい。

 モデルルームの73㎡タイプでは、オプションだが江戸切子をモチーフにしたリビング壁が素晴らしく、リビングに隣接した寛げる空間提案(DEN)がいい。キッチンバックカウンター・吊戸棚も標準装備。ドア把手は鏡面材(磨き材)にスチール、ガラスビーズ、砂などを打ち付けて梨地肌にするブラスト仕上げ。92㎡のプレミアムタイプではキッチンカウンター横に割石が採用されていた。

 そして、間取りプランだ。タワーマンションではワイドスパンのマンションは少なくはないが、40㎡の住戸でも5m以上、ほとんどが7~10mという物件はそうないはずだ。少なくとも記者の記憶にはない。

 見学したこの日(2月12日)は株価下落がとまらず、日経平均株価は1年4カ月ぶりに1万5,000円(安値は14,865円)を割り込んだ。昨年6月24日に付けた年初来高値の20,952円から実に約3割も下げた。販売担当者に株価下落の影響はないかと聞いたが、「現段階では影響が出ているとは感じられない」ということだった。

 ちなみに1月下旬に抽選分譲された「パークコート赤坂檜町」最終期3戸(1億5,220万~5億8,000万円)には15件の申し込みが入り、完売となった。3戸の販売総額は約9億円だった。3戸それぞれに5件の申し込みがあったと仮定すると、9億円×5倍=45億円分の申し込みがあったことになる。これは、4,000万円クラスの郊外マンション113戸が即日完売するのと同じということもできる。いま、1戸4,000万円の113戸のマンションを販売するとなると、場所によっては完売まで1年、2年かかるのではないか。

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リバーガーデン

「Brillia THE TOWER TOKYO YAESU AVENUE」は坪450万円(2015/4/24)

 

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