RBA OFFICIAL
 

2020/10/19(月) 23:11

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飯髙氏

 本日(10月19日)、素晴らしいマンションを見学した。帰ってから真っ先に記事にしようと決断したのだが、取材を終えてからものの10分もたたないうちに決意はゆらぎ、主客は転倒した。

 取材に応じていただいた大和ハウス工業「プレミスト船橋塚田」の販売事務所長で同社東京本店東京マンション事業部営業部第一課・細川智史さん、「真っ先に書きます」と約束したのに、その舌の根も乾かぬうちに反故にして申し訳ない-と謝るほかないのだが、悪いのは私であって私ではない-約30年間〝RBA野球〟を取材してきた私は「パブロフの犬」と同じだ。何を差し置いても野球の記事を先に書けというもう一人の私がそう命令した。

 その命令とは、これまでRBA野球大会に21回出場し、ベスト4が1回しかなく、通算成績は81戦31勝50敗で、勝率は奇しくも今年のヤクルトと同じ0.383(10月18日現在)しかない、目を覆うばかりの大和ハウス工業野球部の救世主になるかもしれない新人投手を紹介しろというものだ。

 そして、その投手こそが、同社の新入社員で広報企画課東京広報グループに所属する飯髙悟宇氏だ。出身は千葉県大網白里市なのにどうして高校は文武両道の長野県「佐久長聖」野球部なのかいま一つ分からないのだが、強豪校がひしめく千葉県よりはドングリの背比べの長野県のほうが甲子園出場確率は高いとあまりにも単純で幼稚な野球留学の決断を下したのか、それとも両親の出身地なのか、その理由は聞かなかったのだが、その決断が正しかったのか間違っていたのか解答を出すのはまだ先のことだ。現段階では選択が正しかったことに小生は賭ける。同校は過去9度甲子園に出場しており、通算成績は7勝9敗。負けが上回っているが、長野県勢の甲子園通算勝率は.387だから、勝率では上回る優秀な成績だ。

 飯髙氏は「在学中は甲子園に出場していません。私も控え投手。大学に入ってやり直したが全然ダメでした」と話した。小生は「大学はどこ」と聞いたら「青山学院」と返ってきたではないか…ン? 西武の奈良原さん、大崎さんと同じではないか、RBAでは東急リバブル大見さん、清水建設の大城さんと一緒だ(もちろんソフトバンク小久保さん、ロッテ井口さん、ヤクルト石川さん、オリックス吉田さんなど錚々たる選手を輩出している)。

 失礼ながら、本人の言葉を待つまでもなく、プロに通用しないのはすぐ分かった。身長は本人曰く164センチ。背が低いためにプロ入りを断念した大見さんと同じくらいだ。プロ野球の最低長身記録保持者の浜崎真二(150~160㎝、諸説あり)や牛若丸・吉田義男さんのように活躍できるのは至難の業と見た。

 しかし、その低い身長を逆手に取れば活路を開くのではないかと沸々と期待が湧いてきた。左腕であることだ。文字を書くのは左手であるのを確認済みだ。多分投げるのも左だ。164センチから投げる球は上手投げでも打者にとっては横手投げだろうし、もしアンダースローだったら、地を這う遅球にRBAの強打者・旭化成ホームズ北寒寺は面食らい、元西武のトラバース梅田、林崎もリスト斉藤彰吾も、今年の山川のようにブルンブルンと振り回すだけで、なすすべもなく去勢された犬のように尻尾を巻いてすごすごとベンチに引き下がる光景が目に浮かぶ。

 飯髙投手が4回くらい無難に投げれば、抑えは箕島-立命大の抑えのエースだったトミー(冨永)がいる。トミーは来年50歳を迎えるはずだが、1回なら抑えられる。可能性としては百に一つかもしれないが、メタボにすぎる大原監督が宙に舞うシーンがないとは言えない。

◇       ◆     ◇

 取材の帰り、塚田駅のホームで小生と同じ西武ファンの女性広報担当Mさんにばったり出くわさなかったら、その彼女が「彼は野球に詳しい」と漏らさなければ、そして傍にいたその男性の飯髙氏が「佐久長聖」出身と話さなければ、こういう展開には絶対なっていないはずだ。

 主客は転倒したが、明日は乾坤一擲、細川さんが期待する以上の記事を書くことを約束する。

2020/05/27(水) 09:50

  日本不動産野球連盟(略称:RBA)は525日、第32RBA野球大会の中止を決定した。大会が中止になるのは今回が初めて。

久米信廣・大会運営委員長(第三企画社長)は、「政府の緊急事態宣言が解除されたものの、新型コロナウイルスの感染防止のため、業務上はもとより、家庭生活におきましても多大な制約を余儀なくされ」「緊急事態宣言解除後の第二波、第三波が強く懸念されており、収束の時期を見通すことは今の段階では困難」とし、「参加される選手の方々、ご家族の健康と安全を最優先に考え、断腸の思いで中止を決断しました」と、中止決定に至った経緯・理由を各参加チーム、関係者に伝えた。

RBA野球大会は平成元年、久米の「業界の発展と親睦」の呼びかけでスタート。その直後のバブル崩壊やリーマン・ショックの波を乗り越え、毎年60チーム前後が参加し、年間百数十試合が行われてきた。レベルも高く、ほとんどが野球経験者で、元プロ、独立リーグ、社会人も多数参加。RBA野球出身者が上場企業の社長に就任した事例もあり、親子で参加するケースも誕生している。

不動産業だけでなく不動産流通、管理、ハウスメーカー、建設業など業界の枠を超えた横断的な大会であるのも特徴の一つで、東京ドームで行われる日曜・水曜各ブロック決勝戦に出場するのが各チームの目標になっている。

国際交流にも積極的に取り組んでおり、かつてはオーストラリア、中国に優勝チームや選抜チームが訪問し、交流試合や小学生向け野球教室を行ってきた。

こうした活動が評価され、第29回大会(2017年)からは優勝チームに国土交通省土地・建設産業局 局長表彰が行なわれている。

       ◆     ◇

残念至極。記者はバブル崩壊後の平成3年、公私にわたり落ち込んでいた時、この大会が行われているのを知り、自らも元気づけるためもあり「頑張れRBA」の見出しを付けて、毎週水曜と日曜日の試合をほとんど休まず取材を続けてきた。

しかし、中止決定はやむを得ない。プロ野球は緊急事態宣言解除を受けて619日に開幕することが決まったが、高校甲子園大会、大学野球リーグ、社会人野球などほとんどすべてが大会中止・延期される事態となっている。

久米大会委員長は「断腸の思い」と語り、日本高等学校野球連盟も「安全と健康を最優先に考えた苦渋の決断」と発表した。

この思いを、とくに高校球児に伝えたい。皆さんは甲子園に出場するチャンスを逃しはしたが、逆に考えればすべてが〝幻の甲子園球児〟の勲章を手にした。

その〝幻の甲子園球児〟と談笑する機会が訪れることを小生の新たな目標にしよう。あと5年か。

 

 

 

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