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2025/05/07(水) 11:00

三井不動産 2025年3月期決算 絶好調マンション 計上3,650戸 平均価格1億円超へ

三井不動産 分譲マンション売上高・計上戸数・平均価格・完成在庫の推移

年度

売上高

(億円)

計上

戸数

平均価格

(万円)

完成在庫

(戸)

2000 2,210 4,831 4,575 140
2001 2,409 5,333 4,518 175
2002 2,286 5,118 4,467 485
2003 2,542 5,566 4,567 455
2004 2,974 5,130 5,798 490
2005 1,809 4,341 4,167 236
2006 2,024 4,487 4,510 267
2007 2,346 5,240 4,477 453
2008 2,749 5,206 5,281 826
2009 2,565 4,651 5,515 872
2010 2,660 5,455 4,877 638
2011 2,138 4,512 4,739 380
2012 2,362 4,956 4,765 223
2013 2,955 6,557 4,506 170
2014 2,495 4,858 5,136 83
2015 2,534 4,391 5,772 88
2016 2,772 5,200 5,330 321
2017 2,470 3,707 6,663 108
2018 2,522 3,283 7,683 141
2019 2,360 3,194 7,390 128
2020 2,903 3,775 7,689 150
2021 2,067 3,208 6,442 82
2022 2,356 3,196 7,373 55
2023 2,806 3,280 8,554 24
2024        

 

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 三井不動産の2025年3月期決算が5月9日に発表される。同社が2024年5月発表した期末業績予想では、賃貸・分譲・マネジメント・施設営業セグメントで事業利益は過去最高となる見通しだ。記者が注目しているのは国内分譲マンションだ。今後、上場デベロッパーの期末決算が発表されるが、同社の数値が飛びぬけて高くなりそうだ。

 同社の2025年3月期3Q決算では、国内分譲マンションは売上高2,008億円、計上戸数2,150戸、1戸当たり平均価格9,340万円、完成在庫9戸(戸建ては25戸)となっている。期末では三菱地所レジデンスとのJV「三田ガーデンヒルズ」1,001戸(事業比率は非公表)が計上されることになり、同社予想では売上高3,800億円、計上戸数3,650戸となっている。戸建てを含む国内分譲事業の売上高は4,200億円(戸建て400億円)、計上戸数は4,100戸(戸建て450戸)、営業利益は960億円、営業利益率は22.9%を予定している。

 この通りだと、マンションの売上高は前期比35.4%増となり、2000年度以降で最高だった2004年の2,974億円を1,000億円近く上回ることになる。1戸当たり平均価格は、2000年以降で最高だった2023年度の8,554万円を上回り1億円を突破することになりそうだ。平均価格が1億円を突破するのは業界初となる。

 完成在庫数は3Q末の9戸を上回るか下回るかは不明だ。販売戦略上「三田」は未分譲住戸が数十戸ある模様で、そうだとすると〝完成在庫〟としてカウントされる可能性もある。いずれにしろ、予定していた計上戸数3,650戸をクリアし、平均価格が1億円を突破しても〝売れ残り〟を出さない-こんなことはかつてなかった。

 過去の数値を見てみると、リーマン・ショックの影響を受けた2009年度は計上戸4,651戸に対して完成在庫は872戸で、在庫率は18.7%に達していた。戸建てを含む住宅事業の営業利益率は3.8%だった。

 

 

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