髙橋氏
三井不動産グループの賃貸マンションの仲介を展開するレジデントファーストに元ヤクルトスワローズの髙橋敏郎氏(33)が「三井不動産住宅リース」の選手として在籍しており、「来年は優勝を目指す」と意気込んでいる。
髙橋氏は山形県出身。新庄東-石巻専修大を経て、2002年のドラフト7巡目で捕手としてヤクルトに入団。
「ウィキベディア(Wikipedia)」によると「遠投120mなど肩はかなり強く、パンチ力もあった。ヤクルトの捕手陣の中でも潜在能力は群を抜いており、楽天の野村克也監督も一目置いていた。楽天の岩隈投手からもホームランを放っている。しかし一軍には古田敦也がいた事や怪我もあり、出場機会に恵まれなかった。
その甘いマスクと明るさで女性ファンや小さい子供のファンも多かったが、2006年10月2日に戦力外通知を受けた」とある。
その後、NPBセカンドキャリアサポートを受けてある不動産仲介会社に入社。2009年には宅建資格も取得。成績優秀社員として社内表彰を受けている。
同社に入社したのは2010年11月。「不動産会社はたくさんあるが、富裕層をターゲットにした特別のマーケットで仕事がしたかった」というのが転職の理由だ。「家賃が40万円以上の高額賃貸の仲介が中心ですが、マンション購入などもグループ会社と連携してソリューションビジネスに取り組んでいる。人と接するのが好きですし、体育会系のよさが発揮できる」と話した。
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三井不動産住宅リースは第18回大会からRBA野球大会の日曜ブロックに参加しており、通算成績は6勝16敗、勝率.273といまひとつ。今年もエース佐藤が初戦で好投したが、2試合目は欠場して惨敗。2連敗で予選敗退している。
しかし、来年から佐藤-髙橋のバッテリーが組めれば最小失点に抑えられる。あとは打力と守備力の強化だけだ。今年のオール三井の野球大会では佐藤-髙橋がバッテリーを組んで2部の優勝、さらに入れ替え戦にも勝利し、1部昇格を飾っている。
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「ヤクルトに入るときは、古田さんからレギュラーを奪ってやろうと決意を固めたのですが、古田さんは40歳近くになろうとしていたのに動きが全然衰えていない。衝撃でしたね。レギュラーを奪うなんて考えが甘かった」
ほとんどの新人が受けるプロの洗礼だ。2軍では日替わりで捕手を務めたが、「記憶にないですが、打率は2割ぐらいだったと思います。当時日本最速の2人、五十嵐亮太さんや石井弘寿さんの球を受けましたが、特に五十嵐さんのフォークは捕るのが大変。145キロで落ちますから…」と、当時を振り返る。岩隈投手から本塁打を放ったのは「2軍戦で、ストレート」だったそうだ。
心がけたのはメモだ。「ベンチではいつも小さなノートにメモしていましたね。打者のクセ、性格、球種を張るタイプか、コースで張るタイプか、追い込まれるとどういう打撃をするかなどで、捕手はみんなやっていました」
「いい思い出? ドラフト指名されたときぐらい。あとはほとんど悔しい思い出しかないですね。特に入団4年目はクビになるのが不安でしたね…」(プロは芽が出ないと3~4年でほとんどが退団。10年いられる選手は2割ぐらいではないか)
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ウィキベディアにあるように、確かにハンサムだ。色黒なのか鍛えているせいかマスクは黒かったが、マスクで隠すのがもったいないほどだ。礼儀正しいのがまたいい。現在のRBA野球選手約800人の美男子コンテストをやれば間違いなくベスト3に入る〝色男〟だ。
花嫁候補を募集中で、好みの女性は「和服が似合う控えめな女性。歳下がいい」とか。趣味は野球とゴルフ。ゴルフのスコアは平均90くらい。「当たれば300ヤード飛ぶ」そうだ。
RBAタイムズで「花嫁募集」と紹介してから1年も経たないうちに結婚。すぐ子どもが産まれた監督もいる。
ヤクルト時代(髙橋氏提供)