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2014/05/07(水) 00:00

第25回RBA野球総合優勝戦 どっちも勝て 記者の〝勝って〟予想

旭化成ホームズ(水曜)-ケン・コーポレーション(日曜)

旭化成がやや優勢 

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旭化成ホームズ今野投手

 日程の都合で越年決戦となった第25回RBA野球大会総合優勝戦が5月14日(水)、東京ドームで19:30に行われる。対決するのは2年ぶり13度目の水曜ブロックの優勝を決めた旭化成ホームズと、3年連続11度目の日曜ブロック優勝を飾ったケン・コーポレーション。果たしてどっちが勝つのか。記者の〝勝って〟予想-。

試合時間2時間がどちらに味方するか

 両チームの総合優勝戦での対決はこれまで5度あり、すべて旭化成が勝っている。今回も戦力的には旭化成が勝りやや優勢と見た。ただ、総合優勝戦の試合時間は各ブロック優勝戦の1時間30分ではなく2時間。この30分の時間延長がどちらに味方するか微妙。双方のエースが体力の不安を抱えるからだ。

 まず旭化成。先発は35歳になったとはいえ、常勝軍団のエースの座を守り続けてきた今野であるのは間違いない。先に行われた水曜ブロック優勝戦でもオープンハウス打線を5回被安打2、奪三振6、与四死球1とほぼ完ぺきの投球で完封した。

 ストレートの威力はさすがに衰えたが、多彩な変化球はさらに磨きがかかっている。ストレートを見せ球に、針の穴を通すコントロールで相手打者を翻弄する。

 しかし、その今野にも弱点がある。ここ数年は5回あたりから痛打を浴びる場面がしばしばみられるように、体力に不安がある。序盤に味方打線の援護があればともかく、緊迫した試合展開で投げられるのは5回までとみた。

 試合時間にもよるが、2番手として登板しそうな平山は立ち上がりに不安がある。若手の松尾は制球力がついてきたが、果たして大事な試合の後半を抑えられるか。山本新監督が「将来のエース」と期待する川之江-中京大卒の篠永(25)の登板もあるか。

 打線は若手が元気だ。山本監督の若返り策が成功した。水曜ブロックで本塁打を放った松井をはじめ原田、横田、池田ら新人が主軸を打つ。ベテランでは久保田がいい働きをしている。決勝戦でも2安打を放っている。強肩の津久井捕手も下位を打つが打力がある。

 心配なのは北寒寺だ。決勝戦では全くいいところなく3打席とも凡退した。守備はプロ級だが、打力は年齢か仕事が忙しいのか衰えは隠せない。長打力のある大久保はすっかり鳴りを潜め、巧打者の佐藤も新人にレギュラーの座を脅かされつつある。

 同社の前期の業績は絶好調だが、消費増税の反動を最小限に食い止めようと仕事は多忙を極めているはずで、その影響も懸念材料の一つではある。山本監督は就任1年目で優勝を飾ることはできるか。

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ケン・コーポレーション小笠原投手

 やや劣勢のケンコーポは、旭化成には5連敗しているだけに何とか雪辱したい。田辺監督は奇策に出るタイプではない。真っ向勝負に出ると見た。エース小笠原がどこまで踏ん張れるかだ。

 小笠原は体調が万全なら旭化成打線を完璧に抑える力はある。しかし、最近は子育てに忙しいのか慢心なのか、球威不足からつるべ打ちにあった試合もある。決勝戦でも4回を完ぺきに抑えながら、5回には3本の2塁打を含む5本の安打を浴び4失点した。ストレートに球威がなければ並みの投手だ。1カ月の間隔でどこまで調整してくるか。常識的には5回が限度だろうが、小笠原は短期間で見違える投球をしたこともある。

 小笠原が崩れたら2番手が難しい。大原は抑えて1巡目までだろうし、かつてのエース笠では1回持つかどうかだろう。元社会人の選手が加入したという噂も聞いたが、果たして選手登録してくるのか。投手ではなさそうだ。

 打線はしぶとい打者が揃っている。もっとも期待がかかるのが先頭打者の小田だ。今野を攻略し、味方打線に火をつけたい。〝当たり矢〟矢澤も不気味な存在だ。矢澤は足もある。出塁して足でかき回す場面があれば面白い。羽中田捕手はリードに負担がかかるが、打線の核でもある。ベテラン金子は歳を取るごとにうまくなってきた。大試合にも強い。

 今野のカウント稼ぎの球に狙いを定め活路を開きたい。笠、朝日ら下位打線がチームバッティングに徹すれば好機は広がる。チームを温かい目で見つめ続けてきた故・田中健介会長の弔い合戦でもある。

 

 

 

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