RBA OFFICIAL
 
2018/05/11(金) 12:08

さすが積水ハウス 決勝で敗れた神奈川チーム 解散から存続へ即断即決

 昨日(10日)夜、積水ハウス神奈川の若佐主将から次のようなメールがRBA事務局に届いた。

 昨日は決勝戦の運営、誠に有難う御座いました。本当に本当に、いい思い出になりました。神宮球場が好きになりました。

  あの後ミーティングをしました。その中で応援団の方を始め色々な方々から野球部を終わらないでくれという声を頂きました。

  負けて終わるわけにはいかない。

 もう一度優勝したい。悔しい。という意見も選手から数多く出ました。

 その意見を安齊監督がくんでくれまして、チーム存続を認めて下さいました。

  ですので、次回のRBA野球大会にもう一度参加させて頂く事は可能でしょうか。

 わがままなチームで大変申し訳御座いませんが、ご検討の程宜しくお願い致します。

 ◇

 同社チームが今季(第29回大会)をもって解散するというメールを若佐から受け取ったのが5月10日だった(記事参照)。理由は書かれていなかった。記者はてっきり若佐と斎藤が覇権争いをし、お互いがKOされたか、あるいはエース工藤が高い契約金でよそのチームに引き抜かれたかして、チームは壊滅状態に陥ったのだろうと推測した。あれほどの高い技術と熱意を持ちながら、情けない連中だと決めつけた。仲裁役になってよさそうな山縣も無力、無能だったのかと。

 真相は9日の決勝戦の神宮球場で安齋監督らから知らされた。記事にした通り、人事異動でナインが日曜休みと水曜休みに分かれたためにチームとして機能しなくなったとのことだった。選手だけでなく、応援する家族らかも解散を残念に思っていることがひしひしと伝わってきた。

 試合は完敗だった。声を掛けるのも気の毒なほどみんなうなだれた。エース工藤は「もう明日、出社する勇気がない」と肩を落とした(この心臓の弱さが工藤の欠点でもある。今野を見習ったらいい)。ある主力は「牧田さん、(仲井)社長に存続できるよう手紙を書いてほしい」と声を振り絞った。

 しかし、記者は〝負けてよかった〟と思った。安齋監督は試合後「このままでは終われない。負けて解散という訳にはいかない」と決然と語ったように、解散に傾いたチームは逆に存続へと流れが変わると読んだ。存続の確率は5分5分より3分7分くらいではないかと読んだ。

 もし、解散ということになったら、それこそ〝経営理念に「人間愛」を掲げる積水ともあろうものが〟という同社を〝攻撃〟する記事を書くつもりでいた。そんな記事を書いたばかりに同社から取材拒否されたら、〝愛のかけらもない積水と決別〟する覚悟も決めた。

 いずれにしろ、解散か存続かの決定には時間はかかるだろうと判断した。もう一度人事異動をしなければならないからだ。まさか、その翌日に存続を決定するとはさすが積水ハウスだ。それでこそ積水だ。

 記者は、野球はもちろんだが同社も大好きだ。それは、徹底して緑を住宅に組み込む「5本の樹」計画を実践しているからであり、子どもばかりでなく大人にも優しいユニバーサルを推進していることであり、地球温暖化対策でも働き方改革でも業界の先頭に立っているからだ。

 業界の幹部の皆さんにも一言。同社の選手は野球だけではなく本業でもみんな優秀と聞く。優勝した旭化成ホームズの選手も全国トップクラスの営業マン揃いだ。

 当たり前だ。野球は馬鹿ではできない。体力もなければできない。コンマ何秒かの判断力と決断力がないと務まらない。記者がそれを証明している。スコアラーにしかなれなかった。

 そんな優秀な野球選手をどんどん採用すべきだ。日曜ブロックで優勝した三井不動産レジデンシャルほかの三井不動産グループは水曜・日曜ブロック合わせ6チームもRBA野球大会に参加している。歴代の優勝チームはほとんど間違いなく本業でも好成績を上げている。

 リクルート対策に〝入社すればRBA野球大会に出られる〟を組み込んではいかがか。RBA野球関係者が企業のトップに上り詰めたのはタカラレーベンの島田和一氏(監督として準優勝)だが、今度6月28日付ですてきナイスグループの代表取締役社長に就任する同社取締役・木暮博雄氏もチームの選手・監督(あまりいい成績は残していないが)を務めている。旭化成ホームズを最強チームに育てたのは同社の元社長・平居正仁氏(前代表取締役兼副社長執行役員)だ。

 みなさんは信じられないだろうが、このRBAのホームページへのアクセス数はこの5年間で数百万件に達している。

 この記事を書き上げ、取材に出かけようとした12:30ころ、事務所がある三菱地所の「丸の内北口ビル」の防災センターから「いま丸の内界隈で大型犬が逃走中との情報が入りました。十分ご注意ください」とアナウンスが流れた。記者はてっきり、存続決定に歓喜したゴジラ斉藤が真っ裸で駆けずり回っているのではないかと一瞬考えたが、まさかそんなことはなかろう。もし、その大型犬と遭遇したらどうしろというのだ。

積水ハウス神奈川 チーム解散へ 旭化成ホームズとの決勝戦が最後の試合(2018/5/10)

 

 

 

 

 

 

 

 

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