逆転打を放った佐々木
佐々木
積水ハウス神奈川(92) 3-4 三菱地所ハウスネット(81)
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 合 計 | |||
三菱地所ハウスネット | 0 | 0 | 0 | 0 | 4 | 4 | ||||
積水ハウス神奈川 | 0 | 0 | 3 | 0 | 0 | 3 |
(時間切れ)
みずから4番ファーストを宣言し、みずから代打を送った佐藤(左)と最強打者ゴジラ斉藤のスイング
初陣の三菱地所ハウスネットが昨年の準優勝チーム積水ハウス神奈川に逆転勝ち。最終回、主軸の下村、森、佐々木などの打線がつながった。脇田と渋谷の継投も決まった。積水はエース工藤が欠場。代わって登板した若佐が最終回に捕まった。2死満塁で登板した八木(秋山か)が逆転打を浴びた。
3点を追うハウスネットは5回、この回先頭の坂内と小森林が連続四球を選んだ1死後、先頭の下村の安打でまず1点を返し、森のショート強襲と向井の四球で満塁と攻め立て、佐々木がきれいに中堅前に運び、この回4点をもぎ取って逆転。
先発の脇田は3回を投げ3失点。4回から登板した2番手渋谷が無失点に抑えた。
積水は3回、この回先頭の斉藤が2塁打を放ち、暴投で三進した1死後、3番熊倉が2ランを放ち先制。続く若佐も本塁打してこの回3点。逆転された最終回は、熊倉の敵失と若佐の右翼前安打で一打サヨナラの好機を作ったが、5番以下が凡退して万事休す。
先発の若佐は疲れからか、最終回の2つの四球から痛打を浴び、急きょ登板した八木(秋山か)がサヨナラ打を浴びた。
〇佐藤監督 (4番を打ち)2三振したが、次が回ってきたら打てた(打率.3割3分3厘を目指している。3打席目はみずから代打を送る)。投手二人が踏ん張ってくれた。三番手? オレ?
〇下村 試合直前に買って初めて使ったバットが良かった。(最終回は左翼前安打を放ち反撃の狼煙を上げた)
〇森 いいところで打てた。次回も2本以上打つ
森(左)と渋谷
積水ベンチ
若佐(左)と熊倉
積水も記者も高度な陽動作戦に嵌ったか
記者の〝勝って〟予想も完敗した。ハウスネットは予選を突破する力はあるとみていたが、佐藤監督の陽動作戦に完全にはまった。
戦力を探るため取材したとき、下村は間違いなく力があると読んだ。これは正解だった。この日、1番を打ち、逆転のきっかけを作った。
しかし、佐藤監督が「監督に祭り上げられた。野球は中学まで。野球部じゃないが浦学出身ですから。主砲はわたし。当たれば飛ぶ。ゴルフは400ヤード近く」などと、いかにもお人好しな言葉から判断して、チームは仲良しクラブ以上ではないと結論付け、レーティングも予選突破ぎりぎりの81にした。
佐藤監督のコメントは半分的中し、半分は外れた。確かに4番を打った。
ひょっとしたら、これは周到に準備された極めて高度な攪乱戦法かもしれない。主砲はいかにも打つように見せかけ、その前後の打者で叩く。佐藤監督を表に出して、裏で大芦部長が緻密な動きをしている可能性も高い。
それでもレーティングは81から最低で85に引き上げる。
積水は、記者同様、まんまと相手の作戦にはまった。敗因はエース工藤が欠場したこと(元気で仕事していると聞いた)だが、若佐は〝若さ〟を露呈した。自らの体力を過信したのではないか。4回で降板していればよかった。
それにしても、降板して本職のショートを守り、最後のショートゴロをさばいた守備は額にして飾りたいほど実に美しかった。顔は互角かもしれないが、あの華麗さはわが西武源田をしのぐかもしれない。
ハウスネット女性応援団
積水の女性応援団