逆転だ!サヨナラだ!下村だ!
スターツ(84) 6-7 三菱地所ハウスネット(84)
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 合 計 | |||
スターツ | 0 | 1 | 0 | 5 | 6 | |||||
三菱地所ハウスネット | 0 | 0 | 3 | 4x | 7 |
(時間切れサヨナラ)
初陣三菱地所ハウスネットの主砲下村が一振りで試合を決めた。3-6と劣勢の最終回、2死満塁。相手投手は水曜ブロック屈指の好投手スターツ井原。「俺で決めてやる」と打席に立った下村はたちまちカウント1-2と追い込まれた。そして4球目、「高めのスライダー」を完璧にとらえた打球は糸を引くような弾丸ライナーとなり、小坂右翼手のはるか頭上を越え、逆転サヨナラ満塁弾となった。下村は初回、四球を選び、盗塁を試みた。タイミングは完全にセーフと思われたが、アウトになり「あれで気勢をそがれた」と悔しがった。その憂さを晴らしたサヨナラ弾でもあった。
佐藤監督は「うちの下村は最近流行の半端じゃないと思っていたが、それを証明してくれた」と興奮を隠せなかった。
試合はスターツが先行。2回、1死から8番野口の安打を足掛かりに1番大平の安打と2つの四死球で押し出しの1点を先取。
対するハウスネットは3回、この回先頭の7番坂内が敵失で出塁、8番中篠は三振に倒れたが、9番冨永、1番下村が連続四死球で満塁、2番向井が三振した2死後、3番森が右翼越え3塁打を放ち逆転。
逃げ切りかと思われたが、ここでスターツが猛反撃。4回、2死から2番平間が四球を選ぶと、ハウスネットは先発の脇田から丸井に投手交代。3番野田が四球を選び、前2打席とも好機に打てなかった4番荒海が左翼前安打を放ち同点に追いつき、5番佐藤が中堅越え2ランで逆転。さらに6番小坂も超特大の左翼越え本塁打を放ちこの回5点を挙げた。
絶体絶命の4回裏、ハウスネットはこの回先頭の5番佐々木が二遊間内野安打で出塁すると、6番渋谷はショートゴロで佐々木は2封、続く坂内がショート内野安打、中篠が三振したあと冨永もショート内野安打を放ち満塁とし、下村の劇的な逆転弾につなげた。
スターツ井原は、下村に打たれた満塁弾はともかくそれまでの5人の打者はほぼ完ぺきに打ち取っただけに悔やまれる。完全な失投か。その球を見逃さなかった下村がまたすごい。野球は怖い。
井原(左)と脇田
〇侍ジャパンの稲葉監督に見間違える別府 大阪・梅田に単身赴任してまだ3日目。チームに活を入れようと応援に上京した。サインは無料。
〇女性マネージャー 特技は日本語のほかドイツ語、韓国語、スウェーデン語が話せることです。
●小坂 110mは飛んだんじゃないの
●井原 武蔵ヒートベアーズの久保田啓介投手(24)? 今日は欠場。スピードはあるが制球に…
〝逆転だ〟4回に佐藤の満塁弾で逆転したスターツ
〝俺がヒーロー〟になるはずだった佐藤(左)小坂
うなだれる井原
ハウスネット 曲者は3塁コーチ大芦か
下村の劇的な逆転満塁サヨナラ弾で勝利を手繰り寄せたハウスネットだが、スコアを調べて驚いた。初回こそ2番向井、3番森は内野フライで打ち取られているが、その後のアウトは5つの三振のほかの7つは全て内野ゴロ。徹底したゴロ打ちの支持が出されていたのではないか。
しかも、中途半端な打ち方ではなく、正確に球を捉えて叩く-この前の積水ハウス神奈川戦でも感じたのだか、50歳という3塁コーチャーの大芦部長が曲者だ。脇田から丸井への投手交代は結果としては失敗だったが、2死から脇田が四球を出したときのためらいは全くなかった。大芦は何者だ。
佐藤監督(左)と4カ国を操るマネージャー
ハウスネット〝ヤクルト山田〟冨永(左)と〝侍ジャパン稲葉監督〟別府
ハウスネットナイン
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