最終回、満塁逆転弾を放った三井レジ大和田
三井不動産レジデンシャル(90⇒88) 7-4 三井不動産(86)
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 合 計 | |||
三井不動産レジデンシャル | 1 | 2 | 0 | 0 | 0 | 4 | 7 | |||
三井不動産 | 4 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 4 |
(時間切れ)
君の裏切りはいつか己で泣くはめになるだろう
泣きに泣いて
眠ろうとしても眠れない夜がくるだろう
君の裏切りは己を責め続けるだろう
降りつづく雨みたいに涙が流れ
君は嘆き悲しみ僕の名を呼ぶだろう
-ユア・チーチィン・ハート
ハンク・ウィリアムス
〝夏だ、風を読んだぞ、大和田だ〟
〝兄弟〟対決は〝弟〟三井不動産レジデンシャルが逆転勝ち。控えの大和田が最終回に逆転満塁弾を放った。〝兄〟三井不動産は想定内なのか見込み違いか、どんでん返しの反撃を受け予選敗退。渡辺監督と細井監督は少なくとも手は握ったが、遺恨となるのかどうかは不明。それぞれのエースや主力は欠場した。
1点を追う三井不動産レジデンシャルは最終回の6回、満塁から左利きの大和田が風にも助けられ満塁弾を放ち逆転。
小平田弟は初回、変化球が決まらずストレートを狙い打たれたが、その後は低めに球を集め逃げ切った。最終回のピンチでは中堅の小平田兄が超美技で好捕、2塁選手を刺して併殺を完成させた。
試合は三井不が先行。初回、相手先発の小平田弟を攻め、4番山本と7番南光院の2塁打などで4点を奪い逆転。
東大野球部出身の左腕・山本は1、2回に3失点したが、その後は抑えるかに見えたが、最後の最後に力尽きた。
同じ東大野球部出身のベストナインにも選ばれた新人楠田は5点免除を受けるため宅建講習会を受講して欠場。ナインを見限ったか、女性選手の川崎は女性の大会に出場してやはり欠場。前日のオール三井の大会で元ヤクルトの土肥投手と投げあった相澤、主砲斉藤も欠場。細井監督を除き9人しか集まらなかった。
小平田兄(左)と弟
小平田弟
勝利した三井レジナイン
小平田弟(左)と坂尾バッテリー
〇渡辺監督 我々は〝兄弟〟。試合結果をどう見るかは親次第(それぞれの幹部のことか)
〇大和田 狙い通り。(左打者にあつらえ向きの)風を読み切った(飛距離は75mくらいか)
〇小平田兄弟 (兄の)私は明大卒で、野球はサークル。(弟の)私は早大の軟式。三男は日大。アメフト? いえそうじゃありません。(隣で試合をやっている)鹿島の大森が「あいつ(小平田兄)は私と同級生で同じクラス」と話を向けたら「あいつ(大森)は硬式のマネージャー。学業はわたしのほうが上」と話した。このことを大森に伝えたら「学業? 確かにあいつが上」と認めた)
〇坂尾捕手 小平田弟は初回のみ変化球が決まらなかったが、2回以降はよかった
●ナイン 楠田? あいつは5点欲しさに宅建講習を優先させた。川崎? 女性の大会
山本
◇ ◆ ◇
記者の〝勝って〟予想は半分的中し、半分外れた。予想記事では次のように書いた。
「〝死のグループ〟と書いたが、まさか前回の優勝戦と同じカードになるとは夢にも思わなかった。負ければ予選敗退。ここは骨肉の争いになるか。
レーティングは三井が下回るが、ベストメンバーで臨めば三井レジとは互角以上。必勝を期して相澤が投げるか。三井レジは勝ちに行くならエース吉田以外にない。他では惨敗もありうる。
と予想したが、そうはならない。前大会で優勝しているだけに、ここは三井レジが三井に勝ちを譲ることもありうる。よって、修復不可能、永代にわたり遺恨となり、売上にも影響を及ぼすような試合にはならないと読んだ。細井監督と渡辺監督はすでに手を握っているはずだ。家庭の事情で三井レジは欠場することも否定できない。
よしんば対決しても、三井レジの吉田は投げず、三井の相澤も欠場。仲良しこよしの身内同士のおままごとかお医者さんごっこのような大凡戦となるはずだ。個人的には三井の川崎の先発に期待したいが…」
予想が的中したのはともにエースが欠場したことだ。主力も欠場したように、骨肉の争いを回避したと思われる。結果的に三井レジが勝利したのは予想外。心優しい兄が弟に勝利を譲ったのか、いつもいじめられている弟が趣意返ししたのか不明。
どうして山本が満塁にして、そしてまた途中出場の大和田が満塁弾を放ったのかは謎。
※冒頭の詩は、記者が好きな作家・白川道「神様が降りてくる」(新潮文庫)のエピグラフです。渡辺監督と細井監督、山本と大和田のことを関連付けるものではありません。念のため。
渡辺監督(左)と細井監督
たしかに双方とも手を握った