〝弱いとことのくじは残っているのか〟
〝胸を借りますので…〟〝お尻ならいいですよ〟ミサワ東京とハウスネット
旭化成ホームズ
トラバース
水曜ブロックは〝1強〟旭化成ホームズが玉座を占めそう。投攻守とも穴がない。投は、松坂世代より1つ上というから39歳か。エース今野の衰えはない。予選最終試合の最終回は自慢のストレート勝負し、大飛球を食らったが、肝心の場面でそんな冒険はしない。左腕の沼座もエースの座を狙う。
打は、主砲の松井に新怪物・秋山らの若手と北寒寺、久保田らのベテランが機能している。調子を崩していた原田が最終戦で復活。今野と息がぴったりの倉富捕手は肩もあり打力もある。
強いて穴を探せば、今野が威力を過信してストレート勝負を挑み、一発を浴びる場面だ。
順当なら同じヤマの初陣トラバースが立ちはだかるか。肩痛を抱える元日立-JX-ENEOSのエース平野は予選最終戦で素晴らしいピッチングを披露した。痛み止めの薬のお陰だそうだが、あの球威と得意のスライダーが決まれば旭化成を抑えられる。
打線は旭化成と互角かそれ以上。元新潟アルビレックスの化け物・木ノ内に元西武の梅田(林崎)、法大卒の星、松本雅らは破壊力がある。
旭化成を上位と見たのは守備力の差と機動力だ。旭化成は失策などほとんどしないのに対し、トラバースはやや不安がある。走れるのも星くらいか。ロースコアになったら苦しい。
このヤマには、野村不動産アーバンネット、住友林業、ミサワホーム神奈川、オープンハウスらの強豪が入った。旭化成、トラバースには分が悪いが、どこまで迫れるか。野村アーバン・茂木、住林・石井、ミサワ・大沼、オープン・川崎はどこと戦っても最少失点に抑えるはずで、打線が援護すれば決勝の目もある。
強豪が別のヤマに集中したことで、もう一つのヤマは大混戦。どこが勝っても負けても不思議でない組み合わせとなった。
無傷で予選を突破し、ドーム経験もある三井不動産リアルティと東急リバブルに敬意を表してややリードと書きたいところだが、いきなり初戦で敗退の目もありそうだ。
三井リアルは新人の山口投手がトラバース打線を3安打に抑えた。この力が本物なら他を蹴散らすか。混戦乱戦に無類の力を発揮するチームの伝統もある。
しかし、この三井と初戦で対決するエイブルも怖い存在だ。ケン・コーポレーションから移籍した小笠原投手は三井打線を完封する力がある。課題は打線だ。「貧打、貧打といわないで。打率は上がっている」と記者を牽制したが、好投手からどれだけ打てるか。
リバブルと初戦で対決するタウングループも威勢がいい。高坂新監督は「リバブルさんに勝って、次戦でミサワ東京と対決するのが楽しみ」と、リバブルは眼中になさそうだった。なんだか秘密兵器もいるそうだ。
タウングループに無視されたリバブルも黙っていられないはず。相手関係からして勝ちあがる力がある。エース坪井は安定感を増している。
面白いのが初戦で対決するミサワホーム東京-三菱地所ハウスネット。ミサワのエース古市とハウスネットの主砲・下村は創価大の2年先輩後輩で、その対決が見ものだ。速球勝負はあるのかないのか。
そのハウスネットの佐藤監督は「国士舘出のエースは一度も投げていない」と揺さぶりをかける一方で「(予選大活躍の)森はヘルニアで今季絶望。宅建もあるので…」と、弱音も吐いた。どっちだ。
ミサワホーム東京
ミサワホーム神奈川
オープンハウス
一条工務店
タウングループ
三菱地所ハウスネット
東急リバブル
ナイス
エイブル
三井不動産リアルティ