逆転に沸く野村アーバンベンチ(右は同点のホームを踏んだ折笠)
野村不動産アーバンネット(91) 2-1 旭化成ホームズ(93)
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 合 計 | |||
野村不動産アーバンネット | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 2 | |||
旭化成ホームズ | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 |
(時間切れ)
逆転の決勝打を放った高原
折笠に続き逆転のホームを踏む礒部(捕手は倉富)
野村不動産アーバンネットが逆転勝ち。退社が決まっている高原が決勝の逆転打を放った。エース茂木は6安打を浴びながら5つの三振を奪う力投で6回途中まで1失点。最後は吉本が抑えた。旭化成ホームズはエース今野が真っ向勝負で挑んだが、1球に泣いた。
3回の1死満塁の好機をつぶした野村アーバンは5回、この回先頭の9番折笠と1番礒部の連打でつくった2死2、3塁の好機に、4番高原が飛距離90mのファウルフライを飛ばしたあと、三遊間を破る適時2点打を放ち逆転。
茂木投手は6安打を浴びたが、要所はストレートで押し1失点に抑えた。チームはこれまで数回は戦っているはずの相手から初めて勝利した。
旭化成は惜敗。2回、この回先頭の4番松井の2塁打と6番原田の安打から好機をつくり、7番藏立の内野ゴロで1点先制。4回は1死満塁、5回は1死1、2塁のチャンスをつくったがいずれも後続が凡退。今野を援護できなかった。
来年4月で〝不惑〟40歳を迎える今野投手は内に外に際どい球を投げ分けたが、痛恨の逆転打を許した。
5回の好機に三振した旭化成・松井(捕手は高原)
高原
〇阿部監督 茂木? いつも通り。中川が遅刻? いいんじゃなかったか。何事も前向きだよ
〇茂木 調子? いつも通り(つぶしたマメとテープでぐるぐる巻きにしていた腕が痛々しかった
〇高原捕手 茂木? これ以上ないくらいよかった
〇木内 俺が投げていた頃はせいぜい8強止まり。全然歯が立たなかった相手。泣いてなんかいないよ。泣くのはドームに行ってからだ(「醜い」じゃない「醜く」か、どっちでもいいか、とにかく顔をゆがめた。目は真っ赤だった)
〇吉本 高原は会社を辞めるんだよ。嬉しいやら悲しいやら。泣けてくるよ。最後の打者にはおれが投げたんだ
●佐藤監督 俺が入社して15年目。初めて決勝進出を逃した
●今野 調子はよかった。過信しすぎたか。来年4月16日で40歳。それまでは頑張る
茂木投手
茂木を称えるナイン
〝顔が醜いか醜くか、勝手にしろ。俺は泣いてなどいないぞ〟木内
〝こうすればもっと良くなるぞ〟試合後、茂木に声を掛けアドバイスする今野